【川端編集長のニュース一言解説】アジア競技大会『U-21日本代表 全員一言解説』
2014 08/21 20:41
本日、アジア競技大会に参加するU-21日本代表が発表となりました。
アジア競技大会男子サッカーの組み合わせ・メンバー決定。大会に臨むリオ五輪代表と大会自体について解説(Yahoo個人 川端暁彦)
9月に韓国・仁川市などを舞台に開幕するアジア競技大会。アジア版の五輪と呼ぶべきこの大会は4年に1度、この時期に開催されています。サッカー競技はこれまた五輪と同じく開会式(19日)に先行する形で14日から開幕します。
リオ五輪代表、福岡に快勝。形にこだわらぬ『カメレオン・スタイル』の真意とは?(J論 新進の福岡人記者・松尾祐希)
(組み合わせなどは上記のYahoo個人リンク先をご参照ください。)
かわばた編集長の一言解説
アジア競技大会は20人しか選手を選べないのに超過密日程という指揮官にとっては非常に難しい大会です。シーズン中だけに1クラブ1名の原則で選ばれた今回の選考ですが、ユーティリティープレーヤーを優先させたのかなという印象もあります。
【GK】
18 杉本 大地(京都サンガF.C.)
1993.07.15 186cm/79kg 京都U-18出身
U-18時代から年代別代表に選ばれてきた選手で、今回の正GK候補です。勇猛果敢なセービングが持ち味で、PK戦にも強いので今大会はその点でも期待しています。
1 牲川 歩見(ジュビロ磐田)
1994.05.12 1994.05.12 194cm/88kg 磐田U-18出身
磐田では今季ベンチ入りもできていませんが、J3のU-22選抜でのプレーが評価されての選出です。194cmの巨躯は威圧感十分。ちなみに、難読の姓は「にえかわ」と読みます。
【DF】 3 遠藤 航(湘南ベルマーレ)
1993.02.09 178cm/75kg 湘南U-18出身
タフかつクレバーに守りつつ、攻めにも絡める機動的なセンターバックです。サイドバックやボランチの経験もありますが、基本はセンターバックでの起用でしょう。
6 山中 亮輔(ジェフ千葉)
1993.04.20 171cm/65kg 柏U-18出身
左サイドバックでの先発が有力視されるレフティーです。所属は千葉ですが、柏から貸し出されている選手でもあります。中盤やウイングでもプレー可能な攻撃的なプレーヤー。
5 西野 貴治(ガンバ大阪)
1993.09.14 187cm/73kg G大阪ユース出身
長身でさわやかなセンターバック。足元の技術もなかなかあります。J2に落ちたクラブで急成長を遂げました。今年1月のU-22アジアカップではキャプテンマークも巻きました。
2 室屋 成(明治大学)
1994.04.05 174cm/65kg 青森山田高校出身
今回大学サッカーから唯一の選出です。国際経験も豊富で左右のサイドバックをこなせる貴重な選手ですね。今回は右サイドバックでの先発が有力視されています。
4 岩波 拓也(ヴィッセル神戸)
1994.06.18 186cm/72kg 神戸U-18出身
植田と共にU-17W杯8強に入ったときの主軸です。186cmの長身ながら最大の持ち味は精密なロングフィード。速さには欠けますが、空中戦の技術はプロ入り後に伸びました。
20 植田 直通(鹿島アントラーズ)
1994.10.24 186cm/77kg 熊本県立大津高校出身
高さ・強さ・速さに加えて度胸も備えるセンターバックです。器用さや慎重さに欠ける部分もあるものの、戦える選手だけに国際試合では頼もしさも感じさせてくれます。
【MF】
7 大島 僚太(川崎フロンターレ)
1993.01.23 168cm/64kg 静岡学園高校出身
首位を争う川崎Fでは中村憲剛の「副官」として得難い個性を見せていますが、ここでは周囲から頼られる「将軍」としての存在感を見せてくれることを期待しています。
8 原川 力(愛媛FC)
1993.08.18 175cm/72kg 京都U-18出身
[4-3-3]ならば、中盤の3つのポジションをすべて違和感なくこなせる選手でしょう。器用にボールを扱い、攻撃に絡んでいくタイプのセントラルMFで、FKも蹴れます。
12 矢島 慎也(浦和レッズ)
1994.01.18 171cm/67kg 浦和ユース出身
技術と機動力を備えた浦和のホープですね。周りの選手を「使う」ことも、自身が「使われる」こともできるので、指揮官の評価は高いです。ウイング起用の可能性もありそうです。
11 金森 健志(アビスパ福岡)
1994.04.04 171cm/69kg 筑陽学園高校出身
高校時代は「無印良品」だった選手ですが、アビスパで定位置争いをしながらすくすくと育ってきた印象です。ガッツと技術を備えて、守備もサボらないサイドハーフです。
17 野澤 英之(FC東京)
1994.08.15 180cm/70kg FC東京U-18出身
負傷に泣くことも多かったですが、周囲の評価は一貫して高い選手です。ダイナミックな展開力を備えながら運動量もあるというタイプ。中盤中央の起用となりそうです。
10 中島 翔哉(カターレ富山)
1994.08.23 164cm/58kg 東京Vユース出身
強気のメンタルと確かなテクニックを備えた小柄なドリブラーです。[4-3-3]なら左ウイング、[4-2-3-1]ならトップ下、2トップならFW起用がありそうです。
15 喜田 拓也(横浜F・マリノス)
1994.08.23 168cm/58kg 横浜FMユース出身
小さな体にエンジンを搭載した活動量豊富なボランチです。技術も確かで、[4-3-3]ならアンカーの前の二つのポジション(インサイドハーフ)のどちらにもハマりそうです。
19 秋野 央樹(柏レイソル)
1994.10.08 176cm/65kg 柏U-18出身
ビルドアップ能力に秀でた左利きのボランチで、巧みにボールを散らす球離れの良い選手です。今回サイドバックが少ないので、有事には左サイドバック起用もありそうです。
16 吉野 恭平(サンフレッチェ広島)
1994.11.08 182cm/70kg 東京Vユース出身
東京Vから広島が登用した大型ボランチです。ボールスキルが高い上に高さもあるので、センターバックとしての経験もあります。ただ、今回はアンカーでの起用でしょう。
【FW】
14 荒野 拓馬(コンサドーレ札幌)
1993.04.20 180cm/60kg 札幌U-18出身
ボランチからセンターフォワードまでこなすオールラウンドプレーヤーです。体の強さがあり、足元の技術もあるタイプで、今回は鈴木武蔵の控えという形になりそうです。
9 鈴木 武蔵(アルビレックス新潟)
1994.02.11 185cm/74kg 桐生第一高校出身
ジャマイカの血を引く彼が持つ最大の魅力は歌唱力。というのは冗談で、ゴールへ向かう姿勢と身体的な強さ、そしてスピードが武器です。あとは決定力が欲しいところ。
野津田 岳人(サンフレッチェ広島)
1994.06.06 175cm/69kg 広島ユース出身
センスあふれるJリーグ王者の期待株です。左利きだけに、今回はプレースキッカーとしても出番がありそうですね。右ウイング、あるいはトップ下での起用となりそうです。
相手は年上のチームが大半なので楽な試合はほとんどないでしょう。ただ、ロンドン五輪代表もそうしたハードな試合を消化しながら個々がタフになっていきました。もちろん一番いい色のメダルを持って帰れればとは思いますが、まずは今回もそういう「成長できる大会」になればいいと思っています。まあ、そのためにも勝ち残っていくことは前提と言えますが……。
ちなみに私も初戦から取材へ行きますが、決勝まで行く前提で予定を組んでしまっています(笑)。