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「スポーツ産業発展のため、経営人材の育成から始める発想(中西理事)」~SHC発足会見より~<1>

2016 11/23  07:26

有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されているJリーグクラブ有料記事を全文掲載させていただいておりますこの企画。
今回は「Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~」からスポーツヒューマンキャピタルに関する記事になります。



【無料】「スポーツ産業発展のため、経営人材の育成から始める発想(中西理事)」~SHC発足会見より~<1>Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~
2016年11月22日更新

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11月14日、Jリーグが一般財団法人スポーツヒューマンキャピタル(SHC)設立を発表し、設立発表イベント「SHC LIVE」を開催した。

まず、一般財団法人スポーツヒューマンキャピタル代表理事、中西大介さんによりスポーツヒューマンキャピタル(SHC)の設立趣旨・構想についての説明があった。

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■東京オリンピックだけでなくは、テクノロジーの発展、働き方の変化によって我々にスポーツ側にも変化が出てくる

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設立趣旨について説明する中西大介SHC代表理事

○中西大介さん
「一般財団法人・スポーツヒューマンキャピタル・SHCのお披露目会となります。JリーグではJリーグヒューマンキャピタル(JHC)、ややサッカーに寄った人材が集まって、活躍していただく場所もサッカー界が中心でした。今回オープンにいたします。その背景について少し説明させていただきます。

ご存じの通り2020年に東京オリンピックが行われます。各競技が盛り上がる、それからファンの皆さんが盛り上がることは間違いないと思います。ただそれだけではなくて我々には大きな環境変化があります。

一つはICTやIOT、AIの進化によって、ビジネスや働き方、生活そのものが大きく変わってきています。5年~10年の間に我々の予想のつかない環境の変化が起きています。これはあらゆる産業に及びますので、我々の産業も例に漏れないと思ってます。もう一つICTの影響を受けて、働く環境もおそらく大きく変わってくると思います。今でも働き方の自由度が段々と上がってきていて、週休3日の会社が出てきたりしています。それから働く場所や時間、問わないで働ける環境が出て来ていて、政府もこれを後押ししようとしています。
働く場所や時間が自由になってくると、我々にとって見るスポーツ、やるスポーツ両方にインパクトがおそらくあると思います。ドイツやオーストラリアのスポーツを楽しむ環境、非常に羨ましく思っています。日本ではなかなか、特に首都圏ではそういった生活が難しいのかなと。Jリーグ100年構想を掲げながら思っていましたけど、働き方が変わる、ICTによってコミュニケーションが変わることによって、例えば働いていても、夕方の4時から地元で少年サッカーのコーチだったり、自分がスポーツを楽しんだり、そういった環境が増えるようになるんじゃないかなと思います。そうやってスポーツ愛好者が増えることによって、スポーツを見る環境も変わっていくのかなと思います。東京オリンピックだけでなくは、テクノロジーの発展、働き方の変化によって、我々スポーツ側にも変化が出てくると思います。そういう時代が来ると思います。

■2025年15兆円の産業規模実現に向けて、かつてないうねりが起こっている。

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それから、先日スポーツ庁が発表しましたが、現在5.5兆円のスポーツ産業を2025年までに15兆円の産業にして、日本の基幹産業の一つにすると発表しています(※)。これと時を同じくして、スポーツ界でも様々な変化があります。今年Bリーグが華々しく開幕しました。私も非常勤の理事を務めていますが、新しい風を吹き込んでくれていますし、これまでにない新しいスポンサーさんやパートナーさんにもスポーツを支えていただいております。

スポーツ未来開拓会議中間報告~スポーツ産業ビジョンの策定に向けて(PDF)/平成 28 年 6 月 スポーツ庁 経済産業省

それからJリーグ、日本のスポーツ産業界としてはJリーグの現在価値よりもかなり高い評価で投資をしてもらって、10年間でその価値を高めていってビジネスとしてはそれを回収していくモデルとなります。今までの日本のスポーツ産業界にない形の投資が行われます。また後ほど登壇していただきますが、約50億円の売り上げだった横浜Denaベイスターズが、池田社長の手腕で5年間で倍以上となるおよそ110億円の売り上げを達成しています。経営手法によっては、こうやって大きくできると証明してくれました。また2019年にはラグビーワールドカップもあります。去年の南アフリカ戦は記憶に新しいところです。こういった新しい動きがシンクロしながら、日本のスポーツ産業を変えようとしています。

■課題をスピーディに解決できて、本質的なものを見抜く目を持つ経営者。そういった人材がますます必要になってくる。

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これから我々スポーツ経営側に求められるスキルが従来とは変わってくると思います。当然今までの体系化されたノウハウやナレッジ(知識)はこれからも必要ですし、応用可能な部分も沢山あります。それは我々のようなリーグもそうですし、地方におけるスポーツクラブも大きな環境の変化を受けると思います。大きな理念や柱の大切さは変わりませんが、環境が変化していく中で我々の社会課題も変化していく、その課題解決していく、地方を元気にしていくツールとしてのスポーツの役割がますます高まってくると思います。こういたテクノロジーを中心として変化にスピーディに付いていく人材がますます必要になってきます。もちろん体系化された、新しく体系化する知識も必要です。ですがオープンでスピーディな、そういった発想を持っている経営者、それから経営の中でここがレバレッジポイント、ここを押せば経営が動くよという本質的なものを見抜く目、こういったことを持っている経営者をたくさん輩出していく必要があると思います。それにはスピーディでオープンで、これまでのスポーツ界はスポーツ界だけの人で集まって村社会的な部分がありますが、人材でも環境の変化に合わせて新しい知識やスキルをオープンにすることで身にに付けていく、そういった人材がますます必要になってくるのではないかと思います。

去年までJリーグで行ってきた人材の育成は、Jリーグヒューマンキャピタルとして行ってきました。昨年(2015年)の受講生は、スポーツ界からというよりは、多様な人材が集まってお互いが持っている知識や経験をお互いに影響を与えながら勉強してきました。その結果多くの人材がプロ野球はもちろん、Jリーグや新しく出来たBリーグへ人材を輩出することに成功しています。

<2>へ続く。


Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~」ではこのほかにも下記の記事などを掲載中です。


「スポーツ産業発展のため、経営人材の育成から始める発想(中西理事)」~SHC発足会見より~<2>
http://www.targma.jp/jwatcher/2016/11/22/post445/

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http://www.targma.jp/jwatcher/2016/11/21/post466/

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