【宇都宮徹壱WM】タイ代表の出待ちに感動する 旅するカメラ(2016年9月4日@バンコク)
2016 09/11 09:07
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【無料記事】タイ代表の出待ちに感動する 旅するカメラ(2016年9月4日@バンコク)(宇都宮徹壱ウェブマガジン)
2016年09月05日更新
バンコクを訪れるのは今回が4回目。今回も観光する時間はないので、バックパッカーの聖地として知られるカオサン通りの近くのホテルを拠点とした。中庭のあるペンション風の作りで、時おり野鳥も遊びに来る。
午前中はカオサン通りを散策。90年代には多くの日本人がこの界隈の安宿に定住していたそうだが、今はまったく邦人の姿を見かけない。
タイは仏教国だが、お寺がやたらと黄金色で装飾されていて、日本とはかなり趣が異なる。とはいえ決して下品に見えることはなく、不思議とバンコクの風景の中に溶け込んでいる。ふと、昔読んだ三島由紀夫の『暁の寺』を思い出した。
この日のトレーニングセッションは、先にタイ代表が行っていた。象をモチーフにした、実にタイらしい協会エンブレムが描かれたチームバス。
この日、一番驚いたのはこの光景。何と、タイ代表に出待ちのファンがいるではないか! しかも圧倒的に女の子が多い。タイ・プレミアリーグの成功により、当地でも「代表ブーム」が到来しているようだ。
日本のトレーニングセッションは、冒頭15分のみの公開。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の頭の中には、すでに2日後のスターティングイレブンは固まっているのだろうか。
チームスタッフに衿を直してもらっている岡崎慎司。何となく柴犬のように見えてしまう(笑)。タイ戦では岡崎ではなく、浅野拓磨の先発も噂されているが、果たして?
この日、どのような戦術トレーニングが行われたのかは不明だが、チームに明るさが戻っていることを確認できたことが一番の収穫だったかもしれない。鳥かごでボールを取られた酒井高徳も、この表情。
全員でのランニングでは、原口元気がはりきって先頭を走っている姿が印象的であった。あるいは左MFでのスタメン起用もあり得るかもしれない。
いずれにせよ9月6日の最終予選は、どんな形であっても勝ち点3を持ち帰ることが必須条件。久々に最終予選に進出したタイは、確かに侮れない相手だが、この逆境を日本代表が乗り越えることを信じたい。
<この稿、了>
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