【審判批評ルール解説】『湘南vs仙台』ハンドをとらなかったことに対する家本主審への批判を競技規則から考える
2016 05/23 08:19
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今回は審判批評を中心としたWEBマガジン「石井紘人のFootball Referee Journal」から湘南ベルマーレ×ベガルタ仙台戦に関する記事になります。
【無料記事/審判批評ルール解説】湘南ベルマーレ×ベガルタ仙台戦、ハンドをとらなかったことに対する家本主審への批判を競技規則から考える(石井紘人のFootball Referee Journal)
2016年05月22日更新
昨日行われた2016J1 1st第13節の湘南ベルマーレ×ベガルタ仙台戦での家本政明主審の判定が物議を醸している。
それは湘南ベルマーレが一点を追う展開で迎えた90+4分。クロスのこぼれ球に湘南ベルマーレの島村毅が反応し、ベガルタ仙台の奥埜博亮もアプローチに行く。島村がダイレクトで中央に折り返すと、アプローチに来た奥埜の腕にボールが当たってしまう。
湘南ベルマーレ側はハンドをアピールするが、適用されず。この試合を取材したサッカーダイジェスト誌は「PKだろ! 90+4分、ハンドが認められずブーイングの嵐。湘南、最下位脱出ならず」と題し、「"故意ではないハンド"として、ファウルはとられなかった。ただ、明らかに優位な状況にあった湘南側のパスが、DFの身体から離れた手によって"ブロック"されていた。他の主審であれば、PKが与えられていた可能性はある」と判定への疑問を投げかけた。
では、このプレーはハンドリングとするべきだったのか?
ハンドリング、【ボールを手または腕で扱う】は、「競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為」のことだが、この反則を見極める際には、考慮すべきことがある。
ボールが手や腕の方向に動いているのではなく、手や腕がボールの方向に動く。
相手競技者とボールの距離(予期していないボール)。
手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。
手に持った衣服やすね当てなどでボールに触れることは、反則とみなされる。
サッカーシューズやすね当てなどを投げてボールにぶつけることは、反則とみなされる。
今回のシーンで言えば、「ボールが手や腕の方向に動いているのではなく、手や腕がボールの方向に動く」「相手競技者とボールの距離(予期していないボール)」「手や腕の位置だけで、反則とはみなさない」が論点である。審判団への批判は、競技規則を元に行うのが公正ではないだろうか。
「石井紘人のFootball Referee Journal」ではこのほかにも下記の記事などを掲載中です。
【ハンドをとるべきだったか】2016J1 1st第13節 湘南ベルマーレ 0-1ベガルタ仙台 家本政明審判団ハイライト
http://www.targma.jp/fbrj/2016/05/22/post6129/
【無料記事】NHK NEWS WEB「サッカーの映像判定 日本も試験導入 来年6月以降」と報じる
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【審判批評】ヴァンフォーレ甲府×名古屋グランパス戦の80分の手と84分の接触を主審はどう見たか
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