【新潟vs浦和データ分析】興梠、武藤不在の新潟戦でデータが示した浦和レッズの選手層の厚さとチーム戦術の浸透度
2015 08/18 06:48
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今回は浦和レッズを中心としたWEBマガジン「レッズプレスデータ」から試合データ分析に関する記事になります。
【節別推移データ分析】興梠、武藤不在の新潟戦でデータが示した浦和レッズの選手層の厚さとチーム戦術の浸透度(レッズプレスデータ)
2015年08月17日更新
1stステージでJリーグ史上初の無敗優勝を遂げた浦和だが、2ndステージに入ると前期の勢力がやや影を潜め、日本代表が参戦した東アジアカップによる中断前まで1勝2分2敗の暫定14位と不振だった。
新潟とは前節までにリーグ戦で24度対戦。19勝4分1敗という戦績が示すように"お客さん"にしてきた。今ステージ2勝目を挙げた新潟戦、初勝利した松本戦のスコアはともに2-1で、いずれもアウェーの難しい戦いでもあった。
松本戦でのシュートは相手より1本少ない9本で、枠を捕らえた2度の一撃が決まった。新潟戦は相手より3本多い13本のシュートを放って8本も枠へ飛ばした。GK守田達弥の好守が3度あったが、これを除くとシュートが弱かったり、GKの正面を突いたものばかりで、決まる可能性は低かった。
同じように苦しみながら、同じスコアで勝利したこの2試合だが、シュートについてもそうであったように、攻撃にかかわる数値で異なる面が多々ある。
ボール支配率は松本戦が67.8%で新潟戦が57.2%。クロス成功率は松本戦が16.7%なのに対し、新潟戦は46.7%と大きな差が出ている。ドリブル成功率は松本戦が30.8%、新潟戦は52.9%となっている。
先発メンバーは松本戦に出場した興梠慎三と武藤雄樹が、新潟戦には帯同しなかったが、その他の9人の顔触れは同じだった。データから推測すると新潟戦のほうがより多くのゴールを挙げる可能性が高く、実際に得点以外の決定機でも松本戦の1度に対し、新潟戦は6度もあった。
チーム得点王の武藤、2位の興梠を欠いても新潟戦は多くのチャンスをつくった。そういう観点から見たら、浦和の選手層の厚さとチーム戦術の浸透度がうかがえる試合ではなかったか。(レッズプレス!!ライター河野正)
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