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【情熱の分析家・河治良幸の一言解説】東アジア惨敗を経て、日本代表における国内組・海外組の「割合」は変わっていくのか?

2015 08/12  06:59





9月W杯予選は結局、海外組頼り...11日の会議で"国内組枠"減へ(スポニチアネックス)

 日本サッカー協会の霜田技術委員長は10日、9月のW杯2次予選で海外組の割合が増える可能性を示唆した。

 11日に東アジア杯メンバーを淘汰するスタッフ会議を実施することを明かし、「個人の評価に関して、欧州組をどうするか考えないといけない」と語った。ハリルホジッチ監督は東アジア杯前に「次の予選は海外組が50%になる」と国内組の割合が増える可能性を示唆していたが同大会で惨敗に終わったことで、これまで以上に海外組に頼るメンバー構成になる見通しだ。



情熱の分析家・河治良幸の一言解説

 本来の基準として、全体の割合で海外組が何人、国内組が何人といった選び方をするべきではないでしょう。ただ、ハリルホジッチ監督が強化の初期段階においてミニ合宿も含めて招集の計算が立ちやすいJリーグで可能性のある選手をまず精力的に発掘し、成長を促していくという方針だったことは明らかです。霜田正浩委員長と監督・スタッフの中である程度イメージの擦り合わせがされてきたことも、これまでの会見内容等からも明らかです。

 ただ、国内でプレーする選手にとって大きなチャンスだった東アジアカップで十分に実力をアピールできた選手が多くなかったこともあり、アジア予選が本格化していく流れの中で、欧州の新シーズン開幕以降に目立った活躍を見せる選手をピックアップしていく流れになることは予想できます。

 CBについては一線級でプレーしている海外組が吉田麻也しかいないので、引き続き国内で良いパフォーマンスを見せる選手を探していくしかないですが、中盤から前線にかけては代表実績のある乾やハーフナーの他にも南野拓実(ザルツブルク)、久保裕也(ヤングボーイズ)、長澤和輝(ケルン)、山田大記(カールスルーエ)など有望な選手が何人もいるので、ハリルホジッチ監督がどの選手に目を付けるのか興味深いところです。

 また50人の予備登録メンバーに入ったものの、結局は招集が見送られたFCソウルの高萩洋次郎も7月25日のKリーグでデビューしており、リーグ戦の中で結果を出していければ、どこかでチャンスがもらえる可能性はあるはず。アジアをよく知る選手であり、2次予選から最終予選にかけて大きな力になる可能性があります。

 ただ、ハリルホジッチ監督は今回の東アジアカップに呼べなかった国内組にも何人か気になる選手がいて、引き続きチェックしていきたいとも述べていました。予備登録に入りながら負傷で対象外となった選手もおり、国内組の枠がなくなるということはないでしょう。しっかり所属クラブの勝利に貢献するプレーを続けて、その結果として代表入りを勝ち取ってほしいものです。

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Vilma(IP:188.143.234.155)

Kick the tires and light the fires, problem ofailiflcy solved!

2015年9月11日 20:40

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