ミハイロ・ペトロビッチ監督(浦和)会見『多くのファン・サポーターに支えられて、悔しさと喜びを分かち合いながら戦えるのは素晴らしいことだ』J1【浦和対新潟】
2015 06/28 06:42
2015年6月27日(土)19:04KICKOFF/埼玉スタジアム2002/43,606人
浦和 5-2 新潟
得点者:21' 興梠 慎三(浦和)/35' 武藤 雄樹(浦和)/50' 武藤 雄樹(浦和)/57' 興梠 慎三(浦和)/68' ラファエル シルバ(新潟)/77' 那須 大亮(浦和)/81' 指宿 洋史(新潟)
-----
○ミハイロ・ペトロビッチ監督
「試合の後にスタジアムを歩いて回ったが、過去3年間であれだけスタジアムを歩いたのは初めてなので非常に疲れた。この試合に入るにあたって、チームは難しい状態だった。前節の神戸戦で16試合無敗でファーストステージ優勝を決めた。選手たちは多くのメディアに出てインタビューを受けていたが、それは選手たちの集中力を奪うことでもあり、優勝を決めた後の試合では、良いゲームができないのは良くあることだ。今週の練習では、選手たちに次の試合に向けてしっかりと切り替えて集中しなさいと伝えたし、私は17試合で一番大事なゲームだと位置付けていた。優勝を決めた後の試合で、選手たちが次の試合でどういったプレーをするのか、もしかしたら何人かの選手は集中できずにプレーしたり、あるいは浮かれて天狗になってしまい、独りよがりなプレーをしてしまうとか、そういった部分を見る上で、私も興味深いゲームだった。立ち上がりは、相手のプレッシャーを受けて思うようにいかなかった。相手チームは毎試合強い気持ちで浦和に対してハードにプレッシャーを掛けてくる。ただ、時間の経過とともにプレッシャーが緩んできた中で、非常に素晴らしい攻撃の形が生まれた。後半も素晴らしい攻撃の形から得点を重ねることができた。ただ、守備の部分では非常にもったいない2失点をしてしまった。疲れてくると、若干守備でバタついてしまったり、集中力が落ちてしまったり、規律が守れなかったりするが、そこはしっかりと反省して修正しなければいけない。攻撃もより良い判断をして、より精度を上げて、今後もチームのレベルを上げていきたい。リーグは中断するが、そういった部分もしっかりとトレーニングして、セカンドステージに入っていきたい」
Q:セカンドステージまでに2週間あるが、どういった準備をしたいですか?
「ファーストステージは試合が進まないと相手の力が分からず、手探りの状態で戦っていくが、セカンドステージは、相手チームの力量や戦い方がある程度分かっているから、ファーストステージよりも厳しい戦いになる。夏場の気温が高い中で連戦を戦っていくこともあるが、チームとして良い結果を重ねていくためには、多くの選手がいい状態で臨むことが必要ですし、選手を入れ替えながら戦っていくことも必要だろう。今日のゲームに関しては、そういった部分では不満の残る部分はあったが、そのあたりは選手と話し合いながら進めていきたいと考えている」
Q:優勝した後の試合で今日のようなゲームができたのは、去年や一昨年の悔しいシーズンが大きく左右しているのでは?
「われわれは2013年と2014年にとても苦い経験をしている。特に2014年にリーグ優勝を逃した経験は、大きなショックを受けた出来事だった。そういった大きなショックを受けた後のチームは、次のシーズンでうまくいかないことがある。しかし、われわれの強さは、うまくいかない結果が出たときに必ずそれを改善して積み重ねてきた。ここまで無敗できたが、その中でも反省する部分はしっかりと学び、次の試合につなげてきた。だからこそ17節を戦って無敗で優勝できたのだと思う。私も長いことサッカーの世界で生きてきたが、こういったゲームは、皆さんが思っている以上に難しいもの。その難しい試合を選手たちは素晴らしい内容と結果を持って勝利したことはとてもうれしい。2失点はもったいないと言ったが、やはり点差が開いてしまうと、1点、2点は取られることがある。この難しい試合に勝利した選手たちを評価したい。浦和レッズは2011年は年間36ポイントしか取れなかったチームだが、その3年半後には17試合で41ポイントを取れるチームになった。ただ、こういった結果を出しながらも、どこかで不満を持っている人がいるのも浦和レッズだ。だからこそ、ここでプレーできること、仕事ができることは素晴らしいことでもある。そういった難しさを抱えてはいるが、多くのファン・サポーターに支えられて、悔しさと喜びを分かち合いながら戦えるのは素晴らしいことだ」