【情熱の分析家・河治良幸の一言解説】ハリルホジッチ新監督の右腕、ジャッキー・ボヌベーとはどんな人物なのか?
2015 03/13 11:53
ハリルホジッチ氏の日本代表監督就任が正式決定、コーチ2人も内定(ゲキサカ)
日本代表の新監督に前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏が就任することが正式に決定した。12日に開かれた日本サッカー協会の理事会で承認された。また、コーチにフランス人のジャッキー・ボヌベー氏(53)、フィジカルコーチに同じくシリル・モワンヌ氏(44)が就任することも内定した。
情熱の分析家・河治良幸の一言解説
モワンヌ・フィジカルコーチはハリルホジッチ監督と常にキャリアをともにしてきたいわば“片腕”ですが、アシスタントコーチとなる“ジャッキー”ことジャケ・ボヌベーはトラブゾンシュポルでハリルホジッチ監督と共に働いたものの、その期間は半年にも満ちませんでした。
もっとも現役時代は主にソショーでフランス国内トップクラスのDFとしてプレーし、ハリルホジッチがパリ・サンジェルマンに在籍した1986-87シーズンはマルセイユでレギュラーを担っており、パリ・サンジェルマンとの“フランスダービー”でFWのハリルホジッチとマッチアップしていたと思われます。その後は旧ユーゴスラビアのレッドスターでもプレーしました。
フランスでは主にリーグ2での監督経験がメインですが、2002年にはリーグ1のトロアを率いました。その時にリールを率いていたハリルホジッチとも相見えていますが、成績不振でシーズン中に解任されてしまっており、チームは最下位でリーグ2に降格。その後、モロッコのウィダド・カサブランカで指揮をとっており、かつてラジャ・カサブランカを率いたハリルホジッチからアドバイスを受けていたこともあったのかもしれません。
現在53歳のボヌベー氏は監督として大成はしていませんが、ハリルホジッチがトラブゾンシュポルから引き続き行動をともにすることを決めたということは、描いているビジョンが近く、しっかりサポートできる存在として認めているからでしょう。
優れた監督=優れたコーチではありません。ボヌベー氏が日本代表においてどういう役割を果たしていくのかは、今後の取材で明らかにしていきたいと思います。