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【水戸ホーリーホック】「すべての選手にチャンスがあるわけではない」柱谷哲二監督の言葉の真意は!?

2015 03/08  07:37

有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されているJリーグクラブ有料記事を全文掲載させていただいておりますこの企画。
今回は水戸ホーリーホックを中心としたWEBマガジン「デイリーホーリーホック」から柱谷哲二監督に関する記事になります。



【コラム】「『すべての選手にチャンスがあるわけではない』柱谷哲二監督の言葉の真意は!?」(2015/3/1)
2015年3月1日更新

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(C)デイリーホーリーホック

フィールドプレーヤーは14人に絞っている

柱谷体制5年目となる今季、昨季までとは違ったアプローチでチーム作りが行われている。それは「チームを2つのグループに分けている」(柱谷哲二監督)ことだ。
すなわち、レギュラーを争うグループとそれ以外のグループにすでに分けられているということである。

2月に入ってから行われた練習試合(サブ組で臨んだ八戸戦は除く)6試合で主力組と目されるチームで先発出場したのは16名。フィールドプレーヤーは14人に過ぎない。それだけレギュラー争いは絞られているということである。
実際、開幕に向けて柱谷監督は「線引きはすでにできあがっている」と述べ、「(先発の可能性があるのは)フィールドプレーヤーでは14人に絞っている」という。
そして、こう付け加えた。
「すべての選手にチャンスがあるわけではない」

昨季は開幕1週間前の練習試合でアピールしたルーキーの田向泰輝が開幕戦で先発に抜擢されるなど試合前日まで選手たちに競争をさせ、「いい状態の選手を使う」スタンスでチーム作りを行ってきた。
しかし、今年はそうではない。選手たちの位置づけを明確にしており、今週どんなにアピールしたとしても、これまで「第2グループ」に入っている選手が開幕戦で先発に選ばれることは、よほどのことが起きない限りないだろう。
開幕戦のみならず、リーグ序盤戦はある程度メンバーを固定して戦っていくことが予想される。

若い才能を伸ばすためあえて突きつけた現実

その意図を柱谷監督はこう説明する。
「今年は選手の線引きをはっきりするようにしている。何人かの選手は(起用するのは)夏頃か来年を考えている。目先の試合より時間をかけて育てていく。全員を同じように成長させるのは無理。若い選手たちがいきなり試合に絡めるわけではない。連続して毎日トレーニングしてやっていくしかない。チャンスがあると思うと試合に向けてコンディションを調整してしまうから。『チャンスはない』とはっきり言ってあげて、チャンスが来るまで黙々とやるしかない。目いっぱいやるだけ。調整なんてありえない」

週末の試合で出場のチャンスがあると考えると、試合に万全な状態で臨もうとするため、試合が近づくにつれてコンディション調整を行ってしまうことがある。そうなると、試合前数日の練習に100%で臨めなくなってしまい、その分だけ成長のチャンスを逃すこととなる。
逆に「チャンスがない」と伝えることによって、コンディションを考えずに常に100%で取り組むことができるようになる。
若い選手の無限の才能を引き出すために、柱谷監督はあえて現実を突きつけたのであった。

J1クラブライセンス取得が予想される3年後にJ1昇格を成し遂げるために今季チームは若返りを図る方針を打ち出した。ただ、だからといって今季結果を出さなくていいわけではない。
3年後、J1昇格を現実的な目標にするために常に上位に名を連ねるようにならなければならない。今季こそ上位進出の壁を破ることが求められているのだ。そのためにメンバーを固定し、結果に固執した戦いを繰り広げていく。
「結果」だけでなく、「育成」だけでもない。両輪のバランスを取りながら前に進みだそうとしている。そのために新たなアプローチが行われているのだ。
それこそ5年目の指揮となる柱谷監督の「新たなチャレンジ」。次のステップへ向かうために指揮官が選んだ方法は果たして奏功するか。注視していきたい。
そして、誰が、どのタイミングで「第2グループ」から「第1グループ」に食い込んでくるか。それを見るのも今季の水戸の楽しみの一つとなりそうだ。

(佐藤拓也)



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