【川端編集長のニュース一言解説】ドルトムント香川の同僚、18歳でブンデスデビューした丸岡満とはどんなプレーヤーなのか?
2014 09/21 18:20
<写真>18歳でブンデスリーガデビューの丸岡満選手
<写真>セレッソ大阪U-18からドルトムントへ (C)川端暁彦
マインツ・岡崎慎二選手とドルトムント香川真司選手の対決が注目されたブンデスリーガ第4節「マインツvsドルトムント」の試合でドルトムントに所属する丸岡満選手がリーグデビューをしました。
岡崎がブンデスデビューの18歳丸岡に言及「上手くできていた」(サッカーキング)
試合後、岡崎は丸岡について、「自分が何とかしなきゃいけないポジションで、大変だと思う」とコメント。「僕なんかは出してもらってナンボですけど、あいつはボールを持って仕掛けていかないといけない。そういうところで結果を求められる」と慮った。
また、「その割には上手くできていたんじゃないですかね、めちゃめちゃ」とも語り、デビュー戦の印象を明かしていた。
かわばた編集長の一言解説
18歳の丸岡満(まるおか・みつる)がブンデスリーガデビューを飾りました。香川真司と岡崎慎司が対決する“シンジ対決”だったドルトムントとマインツのブンデスリーガ第4節(20日)がその舞台です。80分からの途中出場から10分余りの出場で、ブンデスリーガのピッチに足跡を刻みました。
丸岡は1996年1月6日生まれ、徳島県徳島市出身。同市立川内中学校から徐々に頭角を現して、高校入学と同時にセレッソ大阪U-18にスカウトを受けて加入した選手です。早生まれということもあって、年代別代表に絡む機会は多かったのですが、必ずしもそこで高い評価を得ていたわけではなく、2013年のU-17W杯に臨んだ“96ジャパン”においては前年のアジア予選を前に構想外になってしまっています。現行のU-19日本代表においても候補メンバーにかすってはいますが、正メンバー入りはできませんでした。
持ち味は基本技術の高さに加え、攻守の切り替えの素早さと抜群の運動量、そして173cmというサイズの不足を感じさせない球際の強さです。リスクを恐れずに攻守でガツガツいくスタイルは日本国内では評価が分かれてしまった原因であり、ドルトムントというクラブで彼の個性が高く評価された理由でもあると思います。
C大阪U-18時代のドイツ遠征でドルトムントから高評価を受けた丸岡は、C大阪とプロ契約を結ぶと同時にドルトムントへ期限付き移籍するという前例のない形でのドイツ行きとなりました。買い取りオプション付きの移籍です。昨季はU-23チームでプレーしていましたが、今季はトップチームに負傷者が相次いでいることもあってチャンスが巡ってきた形です。
ここからが大変で、ここからが肝心だとも思いますが、大きなチャンスをつかんだ18歳のさらなる躍進に期待したいですね。