【川端編集長のニュース一言解説】ジュビロ磐田が山田大記のドイツ2部リーグ、カールスルーエへの移籍を容認か?
2014 07/09 19:06
ジュビロ磐田の10番を背負う山田大記選手が今夏ドイツ2部リーグ、カールスルーエに移籍することになりそうです。
磐田、山田の移籍を半ば容認「今後の行動を制限しない」(サンスポ)
慰留に努めてきた加藤GMは会談後「まだクラブ間で合意に至る段階ではない」と強調しつつも、「残念だが、本人の移籍への気持ちが強く、今後の行動を制限しないと伝えた」と半ば移籍を容認した。
かわばた編集長の一言解説
山田大記は1988年生まれで、今年26歳になる選手です。選手としては最盛期にあるであろう年齢ですし、4年後は30歳。海外挑戦をするならばギリギリか、ちょっと遅すぎるくらいの年齢と言えるでしょう。本人は元々チャレンジしたい意思があったようですし、代理人もその意向を汲んで動いていたのだと推察されます。J2降格時に国内移籍という断を下さなかったのも、海外という選択肢を残したかったというのも少なからずあったのではないでしょうか。
一方、磐田にしてみると、10番を「はい、どうぞ」と送り出せるような環境ではありません。現在2位ですが、首位・湘南との勝ち点差は大きく離れ、逆に3位・松本とは同勝ち点。いつプレーオフ圏内に転落してもおかしくない状況です。私が監督だったら「勘弁してくれ」と思うに違いありません。救いとしては直近の京都戦で山田を先発から外した状態で勝ち切っていることでしょうか。山田の移籍決定となれば、より大きな意味を持つ一勝となりそうです。
この移籍で取れる違約金は大した金額ではなさそうですし、補強という選択肢はないかもしれません。山田と同い年の松浦拓弥、あるいはペク・ソンドンといった選手たちの奮起に期待したいところです。個人的には、やはり山田と同い年である山崎亮平にも、もっと「ゴール」という結果を期待したいと思っています。それだけの才能を持った選手ですから。