「当時はスタジアムの入場者が15,000人ほどで、その2%(300冊)くらい頒布できれば大成功と思っていました」(ねこのしっぽ・荒巻喜光専務)【川崎】
2017 04/04 18:06
有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されているJリーグクラブ有料記事を全文掲載させていただいておりますこの企画。
今回は川崎フロンターレを中心としたWEBマガジン「川崎フットボールアディクト」からねこのしっぽに関する記事になります。
【インタビュー】「当時はスタジアムの入場者が15,000人ほどで、その2%(300冊)くらい頒布できれば大成功と思っていました」(ねこのしっぽ・荒巻喜光専務)(1/3)(川崎フットボールアディクト)
2017年04月03日更新
2013年に開催された「闘Aマンガ祭り」でのコラボ以来、フロンターレとは深い関わりを続けており、最近ではフェイスブックのサポサポ(フロンターレ サポ♡サポショ https://www.facebook.com/groups/374342326242289/)というユーザーグループの立ち上げにも関わったねこのしっぽさんに、これまでのコラボの歴史や、簡単な仕事内容などを聞かせてもらいました。
なお、業界のカレンダーを全く把握しておらず、荒巻喜光専務と内田朋紀社長のお手を煩わせてしまいました。
ご協力、ありがとうございました。
その1、その2は荒巻喜光専務。内田朋紀社長のインタビューは、その3になります。
和装がよく似合う荒巻喜光専務
■400部即完売に驚く
--印刷製本業のねこのしっぽさんとフロンターレとの関わりは2013年のVS鹿島戦「闘Aマンガ祭り」がきっかけだったと聞きましたが。
「そうですね」
--川崎市からフロンターレへの協力をと突然連絡が来たというのは本当なのでしょうか。
「そうですね。そしてフロンターレの天野春果前部長に繋いでくれました。」
--その時に、コラボ企画としてフロンターレの同人誌を作ることになったと。
「そうですね。同人誌の説明は大変でしたけど(笑)最初に出したものはすでに手元にはなくて、今あるのは増刷したものなんです」
これまでのコラボ企画の歴史
http://www.shippo.co.jp/neko/info/nekofro.shtml
--最初は400部でしたっけか。
「そうですね。販売開始から30分くらいで売れました。
同人誌って好きな漫画などを題材にするものが多いので、実際にいる選手をイラストにする、しかもチームの公式イベントで頒布するというのは同人誌の文化的にどうなのかなと思ってたんですよね。
年齢層も幅広いし理解されないかもということで少なめにしました。でもそんな心配そっちのけで、天野さんがねこのしっぽでフロンターレ同人誌を発行しますって宣伝告知をぶち上げて、それで問い合わせは来るし『困ったねぇ』ということになったんですが、そのうちに『原稿どうすればいいですか?』という問い合わせが来たので慌てて募集要項を作りました」
--この作品は一般公募なんですか?
「そうなんですよ。市内の方。地方在住のフロンターレサポーターで絵がかける方、参加したいという方が多くおられて。20ページ程度あれば同人誌1冊分になるので200円くらいで頒布しようかと思ってたんですよね。それが90ページになってしまって...カラーページもあるので通常の同人誌だと1000円くらいなんですが、多くのサポーターの方に見ていただきたくて300円で頒布することにしました。
それは別として社長が最初にフロンターレさんに提案したのは選手の取材漫画の入ったイベントMAPだったんです。こちらも作成、印刷して2000~3000枚程度作ったところ、あっという間にはけてしまって驚きました」
--同人誌が作られているという情報は知ってるんですが、実物を見るのは初めてです。
「天野さんには20冊くらいは渡してるんですが当日慌ただしくて行方不明になってしまったということを言ってましたね。本当にあっという間に売り切ってしまって、せっかく並んだのに買えなかった、ということも言われました。でもそんなに売れるとは思ってはいませんでした。当時はスタジアムの入場者が15,000人ほどで、その2%(300冊)くらい頒布できれば大成功と思っていたので、イベント2時間前から行列が出来るとは思いませんでした。
完売後に読みたいという方が多数問い合わせしてこられたので翌週には再販して簡易装丁にしたものを再販版として出したんですが、新丸子での店頭販売なので買いに来やすいということもあり、再販分も9月くらいまでには売れました」
--物珍しさもあったんですかね。
「フロンターレサポーターさんの懐の深さといいますか、チームが面白い企画をいっぱいやっているので、私が思っている以上にサポーターの方々が順応くださったようです。
当日はコスプレ観戦という企画もあったようですし、ねこのしっぽも負けじと痛レーシングカーを展示したりして、今考えると凄いイベントでしたね(笑)
その翌年は、ピーカブーが終了するということで、ファン感謝デーの時にピーカブーメモリアルブックを作りましょうと提案しました。原稿を募集したら今度も結構原稿を頂きまして、それを聞いたフロンターレさんも乗ってくれてピーカブーへのメッセージを在籍選手、スタッフに加えて移籍した選手や他チームのマスコットからもカラー写真で頂いたので、それをそのままカラー巻末付録という形にしました。」
--コンスタントに活動を続けられているようですね。
「フロンターレのプロモーション部の天野部長(当時)から『ねこのしっぽは毎年何回かは絡んでくれないとダメだよ』と言ってもらって、それに応えようと色んな企画を提案してきました。
例えば2015年4月に行われたコミックマーケット40周年スペシャルへの合同出展では公認キャラクターのカワサキまるこも提案させて頂きました。他にもアニソン歌手の串田アキラさんをお呼びしたり、画材メーカーのデリーターさんと画材体験ブースを一緒に出させて頂いたりしています」
(取材・構成・写真/江藤高志)
「川崎フットボールアディクト」ではこのほかにも下記の記事などを掲載中です。
【インタビュー】「フロンターレさんとのコラボのおかげで地元の異業種の方々と交流が持てましたし、地域の皆様にも親しんでいただけるのは嬉しいです」(ねこのしっぽ・荒巻喜光専務)(2/3)
http://www.targma.jp/kawasaki/2017/04/04/post10309/
【#オフログ】Mind-1ニッポンプロジェクト 陸前高田サッカー教室写真(11枚)
http://www.targma.jp/kawasaki/2017/04/02/post10348/