勘違いから起こる苛立ちにも対応するレフェリーたち(大宮vs福岡 井上知大審判批評)
2016 08/16 08:27
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今回は審判批評を中心としたWEBマガジン「石井紘人のFootball Referee Journal」から大宮アルディージャ×アビスパ福岡戦に関する記事になります。
【無料記事/勘違いから起こる苛立ちにも対応するレフェリーたち】大宮アルディージャ×アビスパ福岡:井上知大審判批評(石井紘人のFootball Referee Journal)
2016年08月15日更新
「暑いですけど、フェアで良いゲームにしましょう」という選手への声に、自らが応えるようなレフェリングだった。40秒、引っかけたファウル。5分にもクサビを受けた金森の足を蹴る格好になった河本のファウル。9分、10分も基準通りしっかりとファウルをとる。もちろん、全ての激しいコンタクトをファウルとしている訳ではなく、11分のマテウスと駒野はショルダーとショルダーで、ボールにプレーできているためノーファウルとする。
微妙だったのは37分のボールアウトくらいで、妥当なレフェリングで試合は進む。後半になっても基準は貫徹されており、49分のシーンも足に影響してからボールに行ったためファウルとする。63分、かわされた所をファウルで止めた實藤に警告。70分のウェリントンのファウルは、腕の動きが不用意にチャージしたということだろう。
ただ、74分の接触は見えてなかったか。見えていたのであれば、欧州のレフェリーなら何かしらのジェスチャーで表現するだろう。この辺は井上主審もレベルアップできる部分だと思う。一方で78分のウェリントンのファウルアピールは、「腕が当たったと勘違いしたのかもしれませんね」と実況されたように井上主審が正しく、リアクションに惑わされず、強く出たのは評価できる。86分のウェリントンと河本のファウル時のジェスチャーは分かりやすく、かつジャッジも明瞭で正しい判定でウェリントンを落ち着かせた。
サポーターの不満が起きそうなのは84分のウェリントンと河本の接触だろう。ただ、互いに腕を出し合っており、ミスジャッジまではいかないもので、大枠はおさえられた受け入れられるゲームだったと思う。
~採点基準~
5:彼なしに試合はありえなかった
4:普通に試合を終わらせた
3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった
2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった
1:ミスから試合に影響を与えてしまった
0:試合を壊してしまった
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