【ルール解説】「町田vs長崎」なぜ村上佑介は一発退場となったのか?
2016 04/24 10:54
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今回は審判批評を中心としたWEBマガジン「石井紘人のFootball Referee Journal」からFC町田ゼルビア×V・ファーレン長崎戦に関する記事になります。
【無料記事/連載:ルール解説】なぜ村上佑介は一発退場となったのか?(石井紘人のFootball Referee Journal)
2016年04月23日更新
本日行われたJ2リーグ第9節のFC町田ゼルビア×V・ファーレン長崎戦での三上正一郎主審のジャッジが物議を醸している。
それは90+4分。実況が「激しい競り合いレッドカード」とアナウンスしたプレーだ。町田ゼルビアのロングボールをV・ファーレン長崎の村上佑介と跳ね返すために、鈴木孝司と競り合う。この時に、腕が鈴木の顔に当たってしまい、鈴木が倒れる。そして、ワンプレイ進んだ後に笛が鳴り、三上主審はレッドカードを提示する。
解説の都並敏史氏は強い笛が鳴ったため、反応したが「あれ?見てなかった」とリプレイ映像を待つ。そして、リプレイを確認し、「飛んだ時に肘が入ったという形で、鈴木は痛いんです。ただ、飛んだ時に入った肘なので、退場ではないだろというのが村上ですよね。(主審のジャッジは)どうでしょうかね。肘は(広げて)張ってないですもんね。難しい(ジャッジの)話なんですけど、考えてもらいたいのは0-1で負けているチームが(そんなプレーで)退場にならないですよね。故意で肘をやるタイミングではないですよね」と三上主審の判定に疑問を投げかけた。
だが、三上主審は、"村上の腕"をフォーカスして懲戒罰を与えた訳ではない。
三上主審は、競り合い自体はノーファウルとしている。都並氏のいうように、アクシデンタル的な接触とした。しかし、その後に倒れた鈴木を蹴ってしまったのだ。リプレイには映っていなかったが、流れの中でのカメラがしっかりと捉えていた。
つまり、三上主審はナイスジャッジをしたということである。
もちろん、議論できる点もある。接触で倒れた後に、鈴木の足が村上の足を蹴っている。これをアクシデンタル的とみるかどうか。また三上主審は"接触があった地点に残心する"ことができていたか。しっかりとFBRJ内で検証したい。
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