【レフェリージャーナル】カードの枚数だけでレフェリングは語れない アビスパ福岡 1-1 横浜Fマリノス 中村太審判団評
2016 03/07 10:19
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今回は審判批評を中心としたWEBマガジン「石井紘人のFootball Referee Journal」から中村太審判団に関する記事になります。
【無料記事/カードの枚数だけでレフェリングは語れない】2015J1 1st第2節 アビスパ福岡 1-1 横浜Fマリノス 中村太審判団評(石井紘人のFootball Referee Journal)
2016年03月06日更新
カードの枚数だけで"審判団のせいで荒れた"と批評するのは早計だろう。
1分の接触はボールにプレーできているとジャッジ。2分、斎藤の足を引っかけたためファウルに。4分と11分にも同様に中澤・ウェリントンのファウルと基準を作っていく。また、厳しくファウルを見極めるだけではなく、36分のウェリントンと中澤のチャージングのように、ショルダーとショルダーのフットボールコンタクトはとらない。38分の喜田のチャレンジも、足同士がボールにプレーできているためノーファウルだ。
38分、ボールを奪われた所を引っかけて止めにいった斎藤に。43分にはアドバンテージ後に、アフターでチャレンジした小林にしっかりと警告を与え、荒れるのを防ぐ。47分の中澤が痛んだシーンはアクシデンタル的なもので、対応も早かった。50分の小林が金森を引っ張ったシーンは、金森が影響していないとみたのだろう。
57分には自らのボールが流れたところで、ウェリントンの足にいってしまった喜田に警告。このカードは厳しく見えるが、足を踏むような格好になったためか。さらに、78分のウェリントンの顔にドリブルする中町の手が当たったシーンも真偽が難しい。中村主審は両者を呼び、アクシデンタル的と説明し、遺恨を持たせない。80分の濱田のファウルも、"右足ではなく、左足が影響している"とジェスチャーで示す。
中村主審は、豊富な運動量で最後までしっかりとレフェリングする。90+1分、スピードアップするドリブルを裏からファウルで止めたファビオに警告。90+4分にも同様にカウンターのドリブルをファウルで止めた仲川に警告を与え、試合をラフに向かわせなかった。
もちろん、微妙な判定がなかったとは言わない。だが、普通に試合は終わり、試合後には清々しい表情があった。その裏には、審判団がいるのを忘れてはいけない。
カードや得点に関わる受け入れられないミス以外も採点:2以下のような審判批判が行われるようであれば、フットボールもラグビーのように、試合を止めてビデオ判定を行うシステムに変える議論をすべきである。
~採点基準~
5:彼なしに試合はありえなかった
4:普通に試合を終わらせた
3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった
2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった
1:ミスから試合に影響を与えてしまった
0:試合を壊してしまった
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