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【情熱の分析家・河治良幸の一言解説】正GKの可能性もあり? 川島永嗣はダンディー・ユナイテッドで復活するのか?

2015 11/04  10:52



Eiji Kawashima's experience appeals to Dundee United boss(BBC)

Japan goalkeeper Eiji Kawashima has agreed to join Dundee United, subject to a work permit being granted.

情熱の分析家・河治良幸の一言解説

 英国BBCによればGK川島永嗣がスコットランドのダンディーと基本合意にいたったとのこと。労働許可証(Work Permit)がおりればW杯2大会で日本代表の正GKを担った川島が半年ぶりにクラブのユニフォームを着ることになります。

 ダンディーは1909年に創設された100年以上の歴史を持つスコットランドの名門クラブ。1982−83シーズンには名将ジム・マクリーンに率いられリーグ制覇を果たしています。最近では2009-10の3位が最高成績で、そのシーズンにスコティッシュ・カップに優勝しました。

 しかし、今季のダンディー・ユナイテッドは最下位に沈んでおり、失点も13試合で26失点というもの。10月にはジャッキー・マクマナラ監督が解任され、フィンランド人のミシュ・パーテライネン新監督が就任しましたが、ディフェンスの立て直しを優先事項として考えているようです。

 記事にもあるようにウィスラ・クラコフに移籍したポーランド人GKシエルニジャクの穴が埋まっていないGKの補強は急務のポジション。ここまでゴールマウスを守っている21歳のドイツ人ルイス・ジヴィックは恵まれた体格を生かすセービングに見るべきものはありますが、ユースから昇格したばかり。首脳陣も経験不足を実感しているのかもしれません。

 第2GKのミハル・シズロムニクも22歳の若手です。移籍が成立したとして、すぐに川島が正GKになれるという保証はまったくないわけですが、若手二人に対して経験という強みはハッキリしているだけに、早期にフィットして高いパーソナリティを示せればポジション獲得の可能性は低くないでしょう。

 32歳となった川島ですが、傾向としてフィールドの選手よりGKがキャリアの長いポジションであることを強く意識しており、国内でプレーしていた時から「40歳でどうなっているか」を想定してトレーニングを積んできた選手です。彼の復活は日本代表の行方にも関わってくるでしょうが、まずは日本を代表するGKとして新たな道を切り開いてほしいものです。

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