ガンバ大阪強化本部長が宮本恒靖氏のセカンドチーム監督就任を完全否定。その理由からわかる長期展望とは?(青黒のサンパウロ魂・下薗昌記による一言解説)
2015 10/28 22:41
ガンバ大阪が来シーズンからセカンドチームをJ3に参入させる計画があり、その監督として宮本恒靖氏の名前が挙がっております。
G大阪セカンドチーム監督に宮本恒靖氏浮上(日刊スポーツ)
来季のJ3参入を計画しているG大阪セカンドチームの監督候補に、元日本代表DFの宮本恒靖氏(38)が挙がっていることが12日、分かった。
【青黒のサンパウロ魂・下薗昌記による一言解説】
新スタジアムが稼働する2016年、ガンバ大阪はセカンドチームをJ3に参入させることが濃厚だ。「基本的には23歳以下のの若手に試合経験を与えたい」とU23の選手で構成する予定だが、セカンドチームだけで過度の人員を抱えないために、トップで出場していない選手らも対象とする、と梶居勝志強化本部長は説明する。
Jリーグ理事会の承認を受けて、正式に参入が決定するが注目されるのがセカンドチームの監督だ。一部報道では現在、ジュニアユースでコーチを務める宮本恒靖氏が監督候補とされているが、梶居強化本部長は「(報道が)一人歩きというよりは一人走りしている状態。名前が先行して報じられているが、ない」と宮本氏の就任を完全否定。現在、S級ライセンスの取得を目指しながら、中学1年生を指導している宮本氏については「客寄せパンダ的にするつもりは毛頭ない。彼には中3とか高校生のチームをワンシーズン、指導する経験が必要」と貴重な人材だからこそ、慎重にステップアップさせたい考えだ。
宮本氏のコーチ就任に一役買った上野山信行取締役も「経営的には面白いかもしれないが、僕の中で宮本の監督はない」と愛弟子の早急な監督就任には否定的だ。
「彼の指導を見ているが、まだまだ足りないところがある」と宮本氏の現場指導も見守る上野山取締役だが、世界と戦った元日本代表キャプテンをこうも評価する。「守備に関してはいろんな守り方を知っていて、組織を教えながらも個人についても分かりやすい指導が出来る」。
ガンバ大阪の将来を担う力を持つ宮本氏だけに、クラブとしても段階を踏まえた英才教育を施す方針。梶居強化本部長によると、セカンドチームの指揮は「基本的には、現状のトップのコーチングスタッフで回したい」と話している。