『ベトナムのメッシ』は本当に水戸に来るのか?小原強化部長が現状を語る(水戸のガッツマン・佐藤拓也による一言解説)
2015 10/07 11:56
ベトナムのメディアで水戸ホーリーホックがベトナムプロサッカーリーグVリーグのホアン・アイン・ザライ(HAGL)に所属する「ベトナムのメッシ」と呼ばれる20歳のFWグエン・コン・フオン選手と2016年の移籍に関して、大筋合意に至ったと報じられています。
水戸が獲得狙うベトナムのワンダーボーイ、日本で第2のレ・コン・ビンとなるか(ベトナムフットボールダイジェスト)
J2水戸ホーリーホックはこれまでに、ホアン・アイン・ザライ(HAGL)のFWグエン・コン・フオン(20歳)の獲得を目指し、5度にわたりHAGLと交渉し、ついにHAGLから移籍の同意を得たという。これにより、グエン・コン・フオンは、2013年にコンサドーレ札幌に期限付き移籍したレ・コン・ビンに次ぐ二人目のベトナム人Jリーガーとなる見込みだ。
水戸にレンタル移籍で基本合意のグエン・コン・フオン、レンタル料は10万USD(ベトナムフットボールダイジェスト)
9月27日には、グエン・コン・フオンの1年間のレンタル移籍について、双方の間で基本合意に至ったと伝えられた。HAGLの代表者と同選手が10月に水戸を訪問し、最終交渉を行う予定だ。なお、レンタル料は10万USD(約1200万円)で、月俸は3000USD(約36万円)とされている。
【水戸のガッツマン・佐藤拓也による一言解説】
現地報道の内容は細かく、レンタル料や年俸、さらに水戸がJ3降格した場合にはオーストラリアのクラブに移籍することなど、もはや「決定事項」として伝えられています。
ただ、水戸の小原光城強化部長はこの報道について「まだ何も決まっていない」と否定。今春に小原強化部長はベトナムに足を運んだ際にグエン選手のプレーを観戦。そして、「面白い」選手と興味を示し、「来季の補強候補の1人」として考えていることは事実で、その旨はすでにHAGLにも伝えているそうです。
とはいえ、「まだ具体的な交渉は進んでいない」と小原強化部長。「日本のサッカーにフィットするか練習参加させて見てみたいけど、その日程も決まっていない」と語りました。また、現地の報道では「水戸の代表者がVリーグ終了後にベトナムを訪問した」と書かれているものの、「そのような事実はない」とその件についても否定しました。
一連の報道はベトナム側の"飛ばし"の可能性が高く、水戸側は困惑している様子でした。ただ、前述の通り水戸が来季の獲得に向けて興味を示しているのは事実です。数カ月後にレ・コン・ビン選手に続く2人目のベトナム人Jリーガー誕生が発表される日が来るかもしれません。その可能性は決して低くないでしょう。