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【情熱の分析家・河治良幸の一言解説】あれから6年。中村俊輔とのいさかいについて、本田が明かした「時間」への思いとは?

2015 09/06  11:21

 



本田が封印解いた!俊輔と衝突した"6年前のFK"(日刊スポーツ)

 日本代表FW本田圭佑(29=ACミラン)が5日、W杯アジア2次予選アフガニスタン戦(8日)が開催される中立地イラン・テヘランで"あのFK"について、6年ぶりに語った。

情熱の分析家・河治良幸の一言解説

 現場で取材に立ち会っていて思ったのは、本田の回答を引き出した質問の着眼点が素晴らしかったと思います。だから当時の心境を明かしてくれたこともあると思いますが、この6年の間に欧州でこじ開けてきた道を振り返るとき、一つの象徴的な出来事だったということです。

 なぜ筆者そう感じたのかというと、記事にある「あの時は蹴りたいと思ってそれを主張した」語る前にこう語っていたからです。

「6年くらい経つんですか。まあ時間経つのは早いですね。そこですよね。ホントに、いつも言っていますけど、時間が過ぎる早さには危機感というか、ムダにできないなと思います。サッカー選手としてじゃなくて、人として」

 そして蹴りたいと思った理由として、VVVの厳しい環境で挑戦していた彼の状況を付け加えています。

「オランダへ移籍したとき、練習してない奴がFKになると5人くらい立つんですね。そういうのも学んだし。日本の選手に別にあの時の自分のようなやつが出てこいとは僕は言わないですけど、そういった環境にいる選手は少ない」

 そうした貪欲な気持ちと当時から本田が何度も口にしていた“アンビション(野心)”を持って現在の地位まで上ってきたと同時に、ある程度環境の整ったところで順調に成長して代表に定着する選手はいても、自分に似た境遇から這い上がってくる様な選手が出てきていない状況に、少し寂しさを感じているのかもしれません。

 本人も主張するように、まだ選手としての伸びしろもあるでしょう。また代表でもチームを引っ張っていく存在なのは確かです。それと同時に、後になって振り返ったとき、この時代に熱く輝いた本田圭佑という選手の足跡は、改めて評価されることになるのでしょうね。

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