【川端編集長のニュース一言解説】W杯アジア2次予選に向けた日本代表が発表。丹羽、谷口、原口選出の意図は?
2015 06/01 14:13
W杯アジア2次予選に向けた日本代表が発表されました。
【日本代表メンバー】W杯予選に向け本田、香川ら25名 移籍決定の武藤も選出(ISM)
GK
川島永嗣(スタンダール・リエージュ:BEL)
西川周作(浦和)
権田修一(FC東京)
東口順昭(G大阪)
DF
酒井宏樹(ハノーファー:GER)
酒井高徳(シュトゥットガルト:GER)
長友佑都(インテル:ITA)
太田宏介(FC東京)
吉田麻也(サウザンプトン:ENG)
丹羽大輝(G大阪)
槙野智章(浦和)
森重真人(FC東京)
MF
長谷部誠(フランクフルト:GER)
柴崎岳(鹿島)
山口螢(C大阪)
谷口彰悟(川崎)
香川真司(ドルトムント:GER)
清武弘嗣(ハノーファー:GER)
FW
本田圭佑(ミラン:ITA)
原口元気(ヘルタ・ベルリン:GER)
宇佐美貴史(G大阪)
武藤嘉紀(FC東京)
岡崎慎司(マインツ:GER)
大迫勇也(ケルン:GER)
川又堅碁(名古屋)
かわばた編集長の一言解説
日本代表メンバー25名が発表となりました。いまさらサプライズ招集というのもないですが、前回の国内組オンリーでのミニ合宿で初招集となった選手の中からはDF丹羽大輝(G大阪)、MF谷口彰悟(川崎F)の二人が生き残りを果たしました。29歳の丹羽は川島永嗣と長谷部誠に次ぐ全体で3番目の年長者。言うなれば〝オールド・ルーキー〟ですね。
丹羽が選出された理由はACLでの高パフォーマンスが大きそうですが、チーム事情もありそうです。記者会見でハリルホジッチ監督が右SBの酒井高徳について「試合に出られていないが、国内組で良い右SBを見付けられなかった」と〝消極的選考〟だったことを明かしています。負傷中の内田篤人が不在となったことで、この位置は懸念材料。「右SBを兼任できるCB」ということで白羽の矢が立ったという一面もありそうです。
谷口については「ボールを奪える選手」「パワーがある」というハリルホジッチ監督の評価を聞いていても、中盤にサイズのある選手が欲しかったという監督の嗜好がありそうです(もちろん、〝テクニックに加えて〟の要素としてですが)。川崎FではCBとして出場していますが、ボランチとしての経験も豊富なのでこの位置での起用自体に不安はないと思います。
また欧州組からは原口元気が初招集。乾貴士との比較だったのだと思いますが、今季リーグ戦でのパフォーマンスを考慮しての選出と言えそうですね。「話してみたい」という監督の言い方からしても、まずは手元に置いて人柄と実力を把握したいということもあるのでしょう。
またW杯予選のメンバー登録は23名なので、今回の25名から2名が落選することになります。GKが1名落ちるのは確実で、ポジション的にはセンターフォワードの3人(岡崎慎司、川又堅碁、大迫勇也)の中から1名が外れる形になる可能性が高そうです。ただ、岡崎をウイングに回す可能性もありますから、その場合は原口が外れるということもあるかもしれません。