ACL【浦和vs水原三星】浦和レッズ 試合後の選手コメント『2点目を取られてからみんなが静かになってしまった』(柏木 陽介)+槙野・李・青木・高木・梅崎
2015 04/22 07:01
2015年4月21日(火)19:30/埼玉スタジアム2002/13,924人
浦和レッズ 1-2 水原三星ブルーウィングス
得点者:69' ズラタン(浦和)/74' コ チャウォン(水原三星)/89' カイオ(水原三星)
-----
○柏木 陽介
Q:1-0になってからは2点目を取りに行こうとしていたのでしょうか?
「2点目を取りに行こうとしていた。2点差になれば優位に立てる試合でもあるから」
Q:メンバーも大きく代わっていました。
「急にメンバーが代わったし、あまり出ていなかった選手はコンディションが上がっていないので難しかった。出ていない選手のほうが試合勘はないし、連戦の中でトレーニングをしている時間があまりない中で難しかった。コンスタントに出ている選手がより上回るプレーをできれば良かった。(1-2は)勝ちに行った結果。ただ2点目を取られてからみんなが静かになってしまった。プレッシャーを行こうと話したけど、行けていなかった。(3点差を逆転した)ヴェルディのこともあるし、可能性がある限り最後まで戦えば、試合後のサポーターのリアクションも違ったと思う。前から追えなかったし、死ぬ気で走る姿を見せることも大事だったと思う。前半は周ちゃん(西川)が止めてくれたけど、後半は安い失点で終わってしまった。もうACLは終わったので切り替えるしかない。リーグに向けてしっかり準備したい。今後もターンオーバーを使わないといけないだろうから。前半は自信なさげにプレーしていたけど、後半は自信を持ってできた。それが強みだとは思うし、リーグ戦ではそれができている。リーグ戦では負けないようにしていきたい。次の名古屋戦もボールの失い方次第では危険。ケンゴ(川又)も高さがあるし、連戦でしんどいという言い訳もせずに、中3日もあるからしっかりと準備していきたい。個人的には今日のことがなかったことのように忘れて頑張りたい」
○槙野 智章
Q:後半のスタートから一気に3人を代えました。
「3枚一気に代えることはないはあまりないと思う。監督のメッセージどおり、攻めて後半の入りは良かったけど、取るべきところで点を取らないといけない。ズラ(ズラタン)が決めたといっても、何度もチャンスがあったわけで。ただ出ている選手と出ていない選手のコンディションのバラつきがあった」
Q:ACLではゲーム運びに課題がある印象です。
「ACLでは先制してからのゲーム運びに課題があるし、クリーンシートで終わることができていない。相手のクオリティーの違いはあるけど、リーグ戦では我慢強さを発揮できている。前半はどこか臆病にプレーしていた。でも後半はいつもどおりボールを運ぶこともできていた。ただ出ている選手と出ていない選手でのゲーム勘の差があった。出ている選手がリードする、落ち着きを出すことでもっと出ていない選手をリードできたと思う。前半は本当に周作に助けられた」
○李 忠成
「1点を取ったあとに点を取るか取らないかで勝敗が決まってしまった」
Q:1-0になってからは2点目を取りに行ったのでしょうか?
「2点目を取りに行ってポンとカウンターで入ってしまった。そこからは3点を取らないといけない展開になって時間が経過してしまった」
Q:1-1になってからは難しくなった印象です。
「相手も守ってきたし、カウンター一本を狙う形になってなかなか難しかった」
Q:メンバーも大幅に代わったので、期する思いもあったかと思います。
「それは間違いない。結果を出さないといけなかった。個人的には結果を残せずに悔しい」
Q:今日のような展開だと、シャドーのポジションのほうが自分の力を発揮できる状況でしたか?
「シャドーのほうがたくさんボールに触れた。トップだとシャドーよりはボールに触れなくなる。シャドーのほうがチャンスを作れたと思う」
Q:1-1になってからは特に真ん中に人数を割かれた印象です。
「人が多かったので難しかった。1失点目がすべてだったんじゃないか」
○青木 拓矢
Q:試合を振り返って。
「前半は良くなかったし、後半は点を取るまでの流れが良かったと思う。ただ点を取ってから良くなかった。2点目を取りに行っていた。相手の素早いカウンターにやられた」
Q:初のACLを終えて。
「強さが違う。少ないチャンスでも仕留めてくる。そういう力があるなと思う」
Q:ACLの経験は今後のサッカー人生に生きていくものでしょうか?
「そうしないと経験の意味がない。整理してやっていけたらなと」
Q:現時点で感じていることは?
「勝負強さが違うのかなと」
Q:リーグ戦は短期決戦なのですぐに結果が出る状況です。
「その切り替えはできていると思うので、チーム一丸となってやっていきたい」
○高木 俊幸
「前半は内容が悪くて後半に修正できた。失点するまでは良かったけど、勝ち切れなくて残念」
Q:後半にあれだけ攻め込んだのはゴールを狙う意識が高くなったからなのでしょうか?
「意識的な部分だと思う。前半にあれだけ相手にチャンスを作られて、(西川)周作くんが何本も止めていた。FWとして1点を取って後ろの選手たちをラクにさせたいという気持ちもあった。前半は内容も悪かったので、(後半に攻め込めたのは)それを改善しようという気持ちの表れかなと思う」
Q:高木選手はゴールこそなかったですが、チャンスの場面にはたくさん絡んでいました。
「良い動き出しもできたと思うけど、まだ(ゴールまでの距離が)遠いような気がする。シュートを打っている位置もエリア内のシュートもあったけど、エリア外からのシュートが多い。怖いエリアに入っていけるような動きが必要になってくる。正直、前半が悪くて後半にスイッチが入るようではダメ。もっと前半から後半のようにやれれば違った展開になった。悔いを残さないように準備して良い状態に持っていかないといけない。とにかく1点さえ入れば、決められなかったチャンスも決められるようになるはず。泥臭くゴールを狙って1点を取って、今できている壁を破らないといけない」
Q:アジアの戦いを振り返って。
「球際の激しさやハードワークなど、戦うという部分をやっていかないと。ベースの部分で勝てないと自分たちの良さを出せない。湘南のようなチームに走り勝つ試合もある。ベースの部分で勝てないと、結果が付いてこないことになってしまう」
Q:アシストの場面はズラタン選手の動きが見えていましたか?
「90分もチャンスをもらってのでアシストは最低限の結果。シュートもかなり打てたと思うけど、ゴールネットを揺らせなかったことが課題。それが今ある壁なのかなと。どんな試合でも1点を取ることがどれだけFWにとって重要かは、ほかの選手を見れば分かること。多少の焦りはあるし、チームで戦っているのでチームが勝つのが一番だけど、得点が必要。数多く打って一つでも決めていれば状況は変わっている。ゴールを狙う姿勢は大事。決める責任はあるし、ゴールを決めないとポジションがなくなってしまうもの。焦っても仕方がないけど、もっともっと個人の結果が必要だと思う」
Q:アシストの場面を振り返って。
「あの位置から何本かシュートを打っていたので、相手もシュートを読んでいただろうからクロスを選択した。ズラの良い動きが見えたし、狙いどおりのボールを上げられたと思う」
Q:シュートチャンスでは力んでしまったのですか?
「力んだというか、ボールをコントロールするのが精いっぱい。GKの位置を見られていなかったので、冷静に見られれば良かった。ゴールを決めていないので、そういう感覚(GKの位置を冷静に見てシュートを打つ感覚)も鈍っている。早く何でもいいのでゴールを決めて余裕ができればああいうシュートも決まってくると思う」
Q:チームコンセプトを守りながら、自分の特長を出す落としどころを見付けられたという感覚がご自身としてもあるのでしょうか?
「自分のプレーは出せていると思うけど、チームプレーはまだまだで、守備の部分も足りない。ワイドの選手との関係性も、まだワイドの選手の動きを意識して動き出せていないことを試合の中でチームメートから言われることもある。オフ・ザ・ボールの動き、ボールを引き出す動きを良くしていければもっとボールにも絡んでいけると思う」
Q:ゴールを決めるために必要なことは?
「冷静さだと思う。チャンスにはこれだけ絡めているので、あとは落ち着きが必要。あとは思い切りも必要なのかな。両方が良いバランスで整えばゴールは決まると思う」
○梅崎 司
Q:途中出場での役割について。
「セカンドボールのことを言われていたし、ボール回しのテンポが悪かったので、顔を出してテンポよく回していくことを意識していた」
Q:ACLを戦いながら、リーグ戦で優勝争いをできている充実感もあるのでは?
「どの試合も内容は悪くなかったし、今日も前半は悪くて後半はこっちのペースだったと思う。ACLを通じて勝負に対する難しさを感じたし、決めるべきところで決めないとこういう展開が待っていることを痛感した。フィニッシュの重要性も痛感した。上に上がるために、チームがタイトルを獲るためにそういう選手(決定機で決める選手)が必要だと思う。決定機で落ち着いてプレーできるかは自分の課題だし、これからも成長していく上で大事な要素の一つだと思う」
-----
▼関連リンク
ACL【浦和vs水原三星】ミハイロ・ペトロヴィッチ監督会見『前半はわれわれの今シーズンで、最も出来の悪いゲームだった』
ACL【浦和vs水原三星】ソ・ジョンウォン監督会見『先に失点をしたが、後半のほうがわれわれの強い姿を見せられた』
ACL【浦和vs水原三星】水原三星ブルーウィングス 試合後の選手コメント『体力的な負担はあったけど、チーム一丸になって戦えた』(カイオ)