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今回は名古屋グランパスを中心としたWEBマガジン「赤鯱新報」から杉森考起選手に関する記事になります。
【赤鯱短信】クラブの至宝・杉森考起はDVDで新たな武器を習得中!?（793文字）（赤鯱新報）
2015年03月30日更新
杉森選手がが大事そうに抱えている「27 動き出し」と書かれたDVD。その中身は･･･（C）赤鯱新報
矢田旭の入籍リリースでクラブハウスが沸く（？）中、育成組織の後輩である杉森考起が何やらDVDを大事そうに抱えている。覗き込んでみると、「27 動き出し」というシンプルなプリントが。
「これですか？實好さんが作ってくれたんです。映像は小林悠選手の特集らしいです」
何と實好コーチ特製の"教科書"とのこと。日本代表にも名を連ねる点取り屋の持ち味は、鋭いスペースへの飛び出しにあるのは知る人ぞ知るところ。スピードとテクニック、得点感覚を武器とする杉森にとっては何よりのお手本というわけだ。
「動き出し、大事です。代表に行ってもそれは言われますし、今までもずっと意識してきたことなので。実は小林さんをそういう視点で見たことはなかったんですが、これは見とけと言われました。小林さんはワンタッチシュートが多いので、それは自分も好きなプレーですし、決めたい」
ちなみにこの"教科書DVD"、これまでにも5枚ほど渡されたそうで、そのたびに内容は違ったそうだ。例えばそれは「シュートの際のボールの置き所」というタイトルであったり、「宇佐美貴史特集」であったりもした。
「宇佐美特集は『仕掛けを見ろ』と言われましたね。これも僕にとってはものすごく大事なんです。最近はJ3でもプレーしますけど、やっぱり連係がそこまでできないので、パスを預けて動き出しても返ってこないことが多い。だから自分で仕掛ける方がシュートまで行けるんです」
4月から高校3年生の杉森だけに、何ともたくましくなったもの。効果はあった？と聞けば、さらに頼もしい言葉が返ってきた。
「映像で見ておくことでプレーのイメージが持てますよね。イメージがあれば、そのプレーはできると思うので」
天賦の才をチラリと見せ、杉森はDVDを見つめた。杉森流の小林悠の動き出しと、宇佐美貴史ばりの仕掛けとはどんなスゴイことになるのだろうか。早くJリーグのピッチで、練習の成果を見せてほしいものだ。
reported by 今井雄一朗
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