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3月6日午前、FC東京は小平グランドにてJ1リーグ開幕戦（G大阪戦）に向けた最後の練習を実施した。練習は非公開だったが、状態が懸念されていたDF太田宏介も本人のよれば全体練習に合流していたようである。五輪代表選手が遠征メンバーから漏れるほどの分厚い選手層を持つだけに、ファーストステージの"隠れ候補"に推す声も多い。マッシモ・フィッカデンティ監督も「いい出来だと思っています」と自信をのぞかせた。
■選手コメント
FW 武藤嘉紀
「気持ちもコンディションもしっかり（開幕戦へ）持って行ってますし、1日前になって闘志や熱いものもあらためて沸いてきた。ワクワクしているし、楽しみですね。（昨季との違い）やっぱりプレッシャーは大きくなりましたけれど、こういうプレッシャーを味わえる立場にいる幸せもある。期待されている中で結果を出してこそ成長できるとも思っています。（4カ月ほど公式戦でのゴールがないが）焦りは全然ないです。プレシーズンの試合ではいい形で決めていますし。結果にはこだわっていきたいと思っています。（同い年のG大阪・宇佐美について）本当にリスペクトしている選手です。もちろん自分と宇佐美選手が戦うわけじゃないですが、どちらが点を取るのかというのが指標にはなるんでしょうね。もちろんチームが勝つことが大事です。（中高生の時から）宇佐美選手のことは意識してきたというより、いつも上の年代に混じってやっていたし、別次元だった。いまだって自分よりも決定力やドリブルの上手さがあると思っています」
DF 太田宏介
「開幕戦までの時間がないなりにドクター、トレーナーにケアしてもらってきました。でも急に良くなることはないですよ。アドレナリンに期待しています。今日は最初から全体練習に合流して、ボールも蹴れましたし。蹴ると痛いというより、筋肉系の痛み。走るとか基本的な部分（で痛みが出る）。ただ開幕戦のチケットは完売しているみたいですし、そういう雰囲気が作るアドレナリンの不思議な力に期待したい。大体、自分はどこかが痛いときのほうが活躍するんですよ（笑）。痛いときのほうがアシストをしたり、点を決めたりしてきましたんで、点に絡む仕事ができれば」
DF 吉本一謙
「わからないです。出るかどうかどころか、本当に（ベンチ入りの）18人へ入れているかも（笑）。でも、ホントに誰が出るか分からないし、そういう意味では良い緊張感を持ってやれていると思います。去年も出るつもりだったのに出なかったこともあれば、出ないつもりだったのに出ることになったこともある。どういう立場になってもチームのために戦える状態にしておきたいと思っています。開幕戦はみんなが楽しみにしていると思うし、そして俺は楽しむ余裕はないですが（笑）、良い緊張感をもって臨みたいですね。G大阪は素晴らしい選手が多いですし、前線にはパトリック、宇佐美、赤嶺と、2トップの二人だけでどうにかできちゃう選手がそろっている。しっかり個人でも負けないようにしないといけない。（フィッカデンティさんは、すごく競争的な選手起用をする監督に見えるが？）そうですね。もちろん僕としては固定されて出続けたいですけれど（笑）、でもチームとしてはこういう緊張感の中で、1試合1試合とメンバーが代わる中で、出ることになった選手がすべてを懸けるのがいいと思いますし、僕はこういう（競争的な雰囲気）のは好きですね」
