【川端編集長のニュース一言解説】川崎F、名古屋相手に3得点快勝。注目の新FW杉本健勇とノヴァコヴィッチのフィット感は?
2015 02/12 11:24
<写真>セットプレーで競り合う杉本(左)とノヴァコヴィッチ(C)川端暁彦
練習試合「vs川崎フロンターレ」結果のお知らせ(名古屋グランパス)
2月11日(水)、14時より行われた練習試合「vs川崎フロンターレ」の結果についてお知らせします。
【開始時間】
14時・45分×2本【試合会場】
黄金森公園陸上競技場【試合結果】
名古屋:2-3:川崎
(前半:1-1 / 後半:1-2)【メンバー】
楢崎、牟田、闘莉王、本多、矢野、田口、ダニルソン、永井、矢田、L.ドミンゲス、ノヴァコヴィッチ【得点】
前半36分、永井(名古屋)
前半41分、大久保(川崎)
後半18分、車屋(川崎)
後半27分、川又(名古屋)
後半35分、レナト(川崎)
かわばた編集長の一言解説
キャンプ取材で沖縄に来ています。11日は「サガン鳥栖×水戸ホーリーホック」「名古屋グランパス×川崎フロンターレ」をダブルヘッダーで観戦してきました。後者はJ1有力クラブ同士の対戦ということに加え、沖縄出身の日本代表・田口泰士の存在もあってギャラリーの多さが印象的。闘莉王が「ケガしちゃいけない時期だけど、あれだけお客さんが入るとね」と笑っていたように、選手たちも自然と気合いの入った様子で、なかなか面白いゲームとなりました。
スコアは3-2で川崎Fの勝利。「ゴールは全部キレイだったね」「順調に来ていると思うよ」と風間八宏監督が語ったように、内容的には川崎Fのゲームだったという印象。C大阪から杉本健勇が加入して前線の定位置争いがどうなるのかと思ったんですが、レナト、小林悠、大久保嘉人に杉本を加えた“4トップ”のような陣容。センターバックが谷口彰悟と角田誠というボランチ色の強い二人なので、後ろでボールを動かせるからこそ「前掛かり」が機能するという印象でした。
杉本は合流して数週間という段階にしてはフィットしていたように思います。周りを生かす能力もあって、大柄の割りに走れる選手でもありますが、やっぱり信頼感を得るためには「決定力」が欲しいところ。この日はチャンスが3回、そのうち一つは決定機と言えるGKとの1対1でしたが、いずれも決められず。恐らく本人にとっては不満の残るプレー内容だったと思います。
一方、名古屋の注目FWノヴァコヴィッチは[4-2-3-1]の1トップで先発。昨季のチームをベースにしつつ、そこに彼を付け加えたというような陣容です。ただ、「もっとこれから摺り合わせていかないといけない」(MF矢田旭)と選手たちがそろって語ったように、まだまだ連係面はこれからという感じでしょう。
また、レアンドロ・ドミンゲスをトップ下に置いていることで、動きの少ない二人が真ん中に“ドン”と並んでしまうことによってモビリティーが失われている印象もあります。後半途中からレアンドロを外して川又堅碁を入れて2トップに変えていましたが、こちらのほうが動きは出ていたようにも思います。一部の選手も手応えを感じたようでした。もっとも、[4-4-2]でレアンドロを右MFに置くと守備のリスクが大きいので、この辺りは西野監督も悩ましいところかもしれません。柏時代も似たような問題はありましたしね。
何にせよ、各クラブのキャンプも最終段階。練習試合を観ながら、開幕が待ち遠しくなってきました。