【情熱の分析家・河治良幸の一言解説】AFCが日本代表FW武藤嘉紀らを選出したアジアカップ注目若手5選手とは、どんな逸材なのか?
2014 12/22 11:43
ブラジルW杯に出場したオーストラリア代表のトミー・オアー
AFCがアジア杯の注目若手5選手を発表...日本代表FW武藤嘉紀が選出(Yahoo!ニュース)
AFC(アジアサッカー連盟)は20日、来年1月にオーストラリアで開催されるアジアカップの注目若手選手5名を発表した。 公式サイトで『Top5 Asian Cup young guns』と題し紹介された5選手には、FC東京所属の日本代表FW武藤嘉紀が選出されている。
【情熱の分析家・河治良幸の一言解説】
AFCがアジアカップの注目選手として挙げた若手は以下の5名となる。
武藤嘉紀(日本/FC東京)
ソン・フンミン(韓国/レバークーゼン)
トミー・オアー(豪州/ユトレヒト)
アリーレザー・ジャハーンバフシュ(イラン/NEC)
アハメド・ヤシーン(イラク/エレブロSK)
日本代表の武藤はもちろん、ブンデスリーガで活躍している韓国のソン・フンミンもよく知っている読者は多いだろうが、では残りの3人はどういった選手なのだろうか。
オーストラリアのオアーは23歳になったばかりのレフティーで、「ハリー・キューウェルの再来」として期待される選手だ。縦の加速力で一気に左サイドを破り、高速クロスに持ち込むのが基本プレーだが、ディフェンスラインの合間に侵入して直接ゴールを狙う形も脅威。ちなみにブラジルW杯最終予選の日本戦で代表初ゴールを決めている。
イランのジャハーンバフシュは年代別代表のキャプテンマークを付けていた選手で、ブラジルW杯にも20歳の若さでメンバー入りを果たし、世界を経験した。高い身体能力と強いハートを押し出した仕掛けがセールスポイント。ウイングを本職としているが、180cmの長身とジャンプ力で空中戦にも強さを発揮する。
そしてイラクのヤシーンはアジア最終予選で当時のジーコ監督がスタメンに抜擢した逸材であり、正確なパスで攻撃にアクセントを付けられるテクニシャンだ。若くしてプレースキックを任される存在でもあり、膠着した状況では機を見たドリブル突破で得点チャンスを生み出すこともできる好選手だ。
興味深いのは武藤とソン・フンミンを含む5人ともウイングもしくはセカンドアタッカーであり、高い機動力とテクニックを特徴としている選手だということ。もちろん武藤に最も輝いてほしいのは言うまでもないのだが、特にグループリーグで日本と対戦するイラクのヤシーンは、ぜひとも注目しておいてほしい選手だ。