【川端編集長のニュース一言解説】来季J1は2月28日開幕? 最終節はACL決勝と同日強行で大丈夫なのか?
2014 11/08 09:08
来季は2ステージ制により、2月開幕、11月に最終節となるようです。
来季2ステージ制で10億円増目標(日刊スポーツ)
Jリーグが、史上初の2月開幕を計画していることが7日、分かった。2ステージ制になる来季は、2月28日のJ1開幕案が浮上しており、20日の理事会で承認される見通し。また、レギュラーシーズンの最終節は、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)決勝日と同じ11月21日を予定。同決勝に進出した場合、当該クラブだけ前倒しで最終節を行うため、史上初めて最終節開催日に全クラブがそろわない可能性がある。従来の常識を打ち破る試みで一層の飛躍へ改革を進める。
かわばた編集長の一言解説
来季から採用される2ステージ制は、17節×2=34節と現行リーグ戦と試合数は同じです。ただし、ここにスーパーステージ(プロ野球で言うクライマックスシリーズ)とチャンピオンシップという2段階でのプレーオフが加わるので、単純にその分は試合数増となります。旧チャンピオンシップ時代はJ1が16チーム制だったわけで、この10年で1年の日数が375日まで増えましたなんて現象は起きてないことから過密日程になることは想定内でした。
その意味で報道にある2月開幕は単なる既定路線です。はみ出た日程の分だけ、オフを削って予定の消化を前倒しするわけですね。来年は1月にアジアカップもありますし、再来年の1月は五輪予選があります。ACLのプレーオフも2月に実施されるので、代表選手はかなり大変なことになりそうです。
また11月21日が最終節となることも想定内でしたが、ACL決勝とのバッティング問題も、やはり「強攻策」しかないようです。つまり、決勝進出クラブの試合だけ前倒し開催という一手です。
決勝進出クラブなので優勝に絡んでいる可能性も高いですし、対戦相手のクラブも同じく優勝や残留争いに絡んでいるケースは大いにあるでしょう。できれば避けたい手だったはずですが、ACL決勝にJクラブが残ったのは2007年のG大阪が最後という点も、影響しているのかもしれません。あまり言いたくないですが、「たぶん大丈夫だろう」という判断ですね……。
ちなみに国際Aマッチデーは今年のこの時期と同様にありますので、11月はちょうど現在のような形で中断される見込み。第2ステージはクライマックス目前で「ぶつ切り」になってしまうようです。これは秋春制移行論者が挙げる根拠の一つなのですが、来季実際に体感してみると、あらためてその弊害が感じられることになるかもしれません。