【川端編集長のニュース一言解説】監督人事で迷走するセレッソ大阪。今考えられる選択、そして選手心理とは?
2014 09/03 11:41
現在J1リーグ16位と降格圏内に低迷しているセレッソ大阪が監督人事で迷走しています。
C大阪 勝矢強化部長解任へ...後任は宮本功氏が濃厚(スポニチ)
11試合連続未勝利で降格圏に沈むC大阪が、勝矢寿延強化部長(53)を解任し、育成組織を統轄する宮本功氏(44)を後任に据えることが2日、濃厚となった。すでにペッツァイオリ監督を解任する可能性が出ており、後任にはC大阪U―18監督の大熊裕司氏が最有力候補に挙げられている。
【C大阪】新監督候補・大熊氏が固辞 内部昇格断念(スポーツ報知)
新監督の最有力候補としていたC大阪U―18・大熊裕司監督(45)の内部昇格を断念したことが2日、分かった。クラブ側が水面下で就任を打診したものの、大熊氏が固辞した。
かわばた編集長の一言解説
セレッソ大阪が迷走していますね……。
ペッツァイオリ監督、確かに結果が出ていません。「解任」という判断はある意味で仕方ない部分もあります。シーズンに2度も指揮官を交代するというのは決して褒められたものではないとはいえ。
ただ、「解任するかも」という状態でズルズルいくのはダメです。「解任されそうな監督」の指示に選手たちは心から従えるでしょうか? 苦しい時に出し尽くせますか?
プロとは言え、人間です。なかなか難しいでしょう。出番のない控え選手などは“悪い感情”が沸いてきてしまうかもしれません。「こいつが解任されれば出られるかも」とね。
こんな状態で結果など出るはずもないわけで、監督続投ならばペッツァイオリ監督をフロントは全力で守るべきです。「この監督の下今季を戦い抜くぞ! お前ら付いてこい!」という強いメッセージを出さなくては。逆に解任なら解任で、これも早めの判断が不可欠でしょう。
個人的には、せっかくうまく行き始めた育成部門の弱体化に繋がりかねない、まるで企業の“人事異動”のようなやり方で人材を動かすことにも賛同できかねます……。