【川端編集長のニュース一言解説】S・リスボンに移籍した田中順也が練習試合で連続得点→Jリーグから夏移籍のメリットを解説
2014 07/29 21:59
今夏、柏レイソルからポルトガルの名門クラブ、スポルティング・リスボンに移籍した田中順也選手。
その田中選手が早速練習試合で活躍中です。
田中順也が2戦連発!!S・リスボンはユトレヒトに快勝(ゲキサカ)
FW田中順也の所属するスポルティング・リスボンはオランダ合宿中の26日、ユトレヒトとプレシーズンマッチを行い、3-0で快勝した。田中は後半途中から出場し、練習試合2戦連発となるゴールを決めている。
かわばた編集長の一言解説
ポルトガルへ渡った田中順也ですが、ひとまず練習試合で順調に得点を重ねているようで一安心です。シーズン中の移籍なので、シーズン前である向こうの選手たちよりコンディションが良いというのは一個のアドバンテージですね。逆にそれでもやれないようだと、一気に厳しくなるとは思います。
現状、Jリーグから欧州へ出て行く場合、冬の移籍より夏の移籍のほうが、やはり選手にとってリスクが小さいのは間違いありません。シーズン前でチームの構想が固まっていないからレギュラー獲りに挑みやすいですし、コンディションも良い。一方、冬の移籍だとシーズンが終わって疲れ果てた状態で、シーズン半ばの選手たちと競うことになるわけで、これは相応のリスクと言えるでしょう。
一方、Jリーグのクラブ目線で観れば、シーズン途中に大事な主力が抜けてしまうのは大きなダメージです。それを回避するために「冬にしてくれ」と言いたくなるのも当然といったところ。秋春制の推進派が「移籍の時期を合わせる」ことをメリットに強調するのも分かります。ただ、現状でも冬だと契約切れでのゼロ円移籍になりがちなので、シーズンを合わせることで「夏のゼロ円移籍」が狙いやすくなるのではないかという危惧もあります。