【川端編集長のニュース一言解説】柿谷曜一朗、最終決断のためスイス・バーゼルを直接視察へ
2014 07/03 11:58
現在、スイスリーグのバーゼルからオファーを受けていると報道されている柿谷曜一朗選手。
その柿谷選手が最終決断のため、直接バーゼルの視察を行っているようです。
柿谷 1日に離日していた...最終決断へ弾丸日程でバーゼル視察(スポニチ)
C大阪の日本代表FW柿谷曜一朗(24)が、獲得オファーを受けているスイス1部バーゼルの施設見学に向けて1日に日本を出発していたことが2日、分かった。C大阪のチーム練習に4日から合流するため弾丸視察となることが濃厚。実際に現地を訪れて欧州移籍かクラブ残留かの最終判断をするとみられる。
かわばた編集長の一言解説
バーゼルが以前から柿谷曜一朗に興味を示していることは知られていました。欧州の主要リーグとは言えないスイスというステージについて柿谷がためらっていたのも、無理もないことだと思います。ただ、W杯の内容を思えば、新たな好オファーが舞い込む可能性が低いのも事実。決断を迫られる格好となったようです。
ただ、24歳のサッカー選手として冷静に考えれば、バーゼルという選択肢はなかなか魅力的でもあります。何と言っても欧州CLに出ることができますから、そこはステップアップとレベルアップの二つのチャンスがあると言えるでしょう。
昨季のバーゼルはリーグを五連覇し、欧州CLでもチェルシーやシャルケと渡り合うなど相応の満足が得られるシーズンを過ごしました。こうなると新しい選手が定位置をつかむのは難しくなるものですが、幸いにもというべきか、このタイミングでバーゼルは監督を交代しました。新監督の下で一回競争がフラットになるタイミングで移籍できるのは柿谷にとって悪いことばかりではなさそうです。
新監督はパウロ・ソウザ氏。かつてポルトガル代表やユベントスで活躍した名ボランチが柿谷をどう評価するのかというのは興味深くもあります。一度しかなく、しかも極めて短いのがサッカー選手のキャリアです。どっちの方向にしても、柿谷には悔いのない決断をしてもらいたいなと思います。