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アイドルの前はサッカー少女。彼女が語るサッカーの魅力とは?【Jアイドル・後編/羽島めいさん(アイドルグループ・神宿)】

神宿の活動をしていると、サッカーをやっているときはこうしておけば良かったと思うことが多いです。

“25年目のシーズンを迎えたJリーグはサポーター文化が成熟してきた一方で、ファン・サポーターの年齢層が高くなっているという懸念材料がある。比較的若年層のファン・サポーターが多い日本代表と比べてその年齢層が高めのJリーグだが、もちろん若年層の熱狂的ファン・サポーターは一定層いることも事実だ。そんな”Jリーグ愛”を公言してはばからない女性アイドルにスポットを当てたインタビュー企画が『Jアイドル』。今回はその特別編として小学生から女子サッカーに取り組んできたアイドルグループ・神宿の羽島めいさんに”サッカー愛”について聞いた。
(前編「生粋のサッカー少女が、対戦相手を震撼させた”ある作戦”とは?」)


羽島めい(はしま・めい)

1998年5月25日生まれ、19歳。プレーヤーとして小学2年生から中学を卒業するまでサッカーを続けていた一方で、サッカー審判検定4級を持つサッカー少女。小学6年生のときにはキャプテンとして女子サッカーの全国大会に出場し、ベスト16に進出した。神宿ではクールでしっかり者のMC担当。実姉の羽島みきも神宿で活動している。

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▼中学では男子のチームに女の子一人で入りました

ーー全国大会の出場経験もあるとうかがいました。

めいりん 小学校6年生のときに、所属していた女子のクラブチームが県大会の予選を勝ち抜き、関東大会でブロック優勝を成し遂げたことで全国大会に出場できました。Jヴィレッジで開催された『Jヴィレッジなでしこカップ』という大会で冬の開催だったので、ある試合では雪も降っていました。大会はベスト16で大阪のチームに負けてしまいました。そのあとは順位決定戦に進み、私がPKを外してしまったのですが、味方のGKがPKを止めてくれたことで勝つことができました。

ーー途中でポジションも変わったようですね。

めいりん 5年生のときに左SBへポジションを下げられました。右利きの左SBでしたが、比較的左足も使っていました。左足を使うようになったのは5年生の始まりぐらいからで、それまでは左足を使うことが苦手でしたし、走るときだけ左足を使うと言っても大げさではないくらいだったんですけど。監督には「左足も器用に使えたら無敵だよ」と言われていたので、左SBにポジションが移ったことで左足も練習するようになりました。

SBのポジションは上下動を求められます。チームで体力測定をするとき、いつも最後の集団を走るぐらい体力には自信がなかったので、「このポジションで良いのかな?」と疑問に思っていましたが、監督からはそのポジションで良いと言われたので、監督の言葉を信じてそのポジションを務めました。

ーー左SBのポジションの楽しさを見付けることはできましたか?

めいりん もともとサイドハーフをやっていたので、高めのポジションを取ることを意識していました。良いタイミングで攻め上がって活躍して褒めてもらえるようになりました。クロスボールも結構上げるような左SBだったんですよ。

ーー中学校に進学してもサッカーは続けたようですね。

めいりん 中学に進学すると、学校の男女混合のチームはなくなり、途中で私は転校をしてしまったので、誘ってもらった友人とも違う学校になりました。転校した学校では友人に「サッカーをやろう」と誘っても賛同してくる子はおらず、最終的には男子のチームに女の子一人で入りました。

ーークラブチームの活動はどうしていたのですか?

めいりん 中学の女子チームもできたので一度はそこに入ったのですが途中で退団をして、学校の部活のチーム一本に絞りました。中学の途中で自分はサッカーに向いていないんじゃないかと思うこともあって。中学の3年間はプレーを続けたのですが、卒業と同時にサッカーをやめてしまいました。高校に入ってからは、夢中になっていたサッカーをやめてしまったことで「これから何をしようか」と思っていて、ちょうどその頃に神宿と出会ったんです。

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▼全国を神宿で埋め尽くしたい

ーー中学を卒業するまでプレーし続けた「サッカーの魅力」を言葉にできますか?

めいりん サッカーをやっているときはすごく必死でしたし、サッカーはやりがいのあるスポーツでした。私は小さいころ何にも興味を持たず、勉強も不得手な子でしたが、それでもサッカーだけは夢中になりました。シュートを打つことが好きでしたし、相手からボールを奪ったときの気分は快感です。

私は反射神経が結構良いほうで、相手にフェイントをされてもその動きに付いていってボールを取ることもありました。半分は予測で半分は瞬発力で対応していました。相手が体を乗り出してくるギリギリまで待ち構えるんです。抜かされるなと思うと相手に抜かされますし、ボールを取れると思うとボールは取れました。試合中に何回か相手とマッチアップをすると、相手の利き足も分かりますよね。マッチアップする中で同じ失敗を繰り返していると、いつしかこっちに動くと分かるので、そうなればボールを取ることもできました。

ーーあらためてサッカーを続けていて、良かったなと思うことはありますか?

めいりん ほかでは味わえない経験をさせてもらいました。仲間と一つのことに夢中になって、目標に向かって頑張って突き進む。まさに青春でした。サッカーを続けている中で自分自身も打たれ強くなりましたし、サッカーをやっていた期間はいろいろな意味で心が試された時期だったなと思います。サッカーをやっていなければ、貪欲なタイプにはならなかったと思いますし、サッカーをやり続けることで強気になれて良かったです。

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ーーいまは神宿の活動が中心の生活になっているようですが、神宿の活動をしていて良かったなと思うことはありますか?

めいりん チームワークの大切さを知りました。神宿の活動をしていると、サッカーをやっているときはこうしておけば良かったと思うことが多いです。

ーー仮にサッカーをプレーしている当時の自分に言葉をかけるとしたら、何と言いますか?

めいりん 実は自主練をサボり気味だったので、「もっと自主練習をしたほうが良いよ」と言いますね。自主練をやっていればもっと良いプレーヤーになれたかもしれないと伝えたいです。

ーー最後に今後の神宿での活動の抱負を聞かせてください。

めいりん 神宿は目の前のことに対して目標を立てて一つずつクリアしていくタイプのグループなので、いまやれることを一つひとつ大事にしていきたいです。5人で結束して全力でいろいろなことを乗り越え、最終的に世間のみなさんから「アイドルと言えば神宿」と言われるように、全国を神宿で埋め尽くしたいです。神宿はファンの年齢層が幅広いので、これからもいろいろな年代の方々に憧れられる、そして愛される存在でいたいと思っています。

特別動画:神宿・めいりんがリフティングに挑戦


【INFORMATION】

神宿3周年記念ワンマンライブ
『神が宿る場所~HARAJUKU DREAM~』2DAYS開催決定!
9月23日(土)DAY1、24日(日)DAY2
開場:16時30分 開演:17時 会場:ラフォーレ原宿
前売:4500円(税込/ドリンク代別)

神宿オフィシャルウェブサイト:http://kmyd.targma.jp