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審判批評家・石井紘人

2016 04/11  22:56

【石井紘人の審判批評】J3大阪ダービー、2枚のレッドカードをサッカー競技規則から考える


動画:【ハイライト】ガンバ大阪U-23×セレッソ大阪U-23「2016 J3リーグ 第4節」

※先に上記ハイライト動画をご覧ください。


▼岩下へのレッドカードの注目ポイント
大阪ダービーとなったJ3第4節『ガンバ大阪U-23×セレッソ大阪U-23」』で掲出された二枚のレッドカードが物議を醸している。ということで、FootBall Referee Journal運営者であり、審判と指導者の資格を取得したことのある私が、二つのジャッジを『Laws of the game(サッカー競技規則)』を元に振り返ってみたい(間違えもあるかもしれないが、それがレフェリーの難しさでもあります)。

一枚目のレッドカードが出たのは13分。ファーサイドに流れたコーナーキックを岩下敬輔が胸トラップし、シュート体勢に入ろうとした所で、セレッソ大阪選手がクリアする。が、岩下はシュートモーションに入っていたためキックを止められず。ここまではよくあるシーンである。しかし、岩下は、足を振りきってしまった。ハイライト動画を見れば一目瞭然だが、あの状態で足を振りきり、一回転するような格好になれば、『相手競技者に対して過剰な力や粗暴な行為を加えた』として『乱暴な行為』とされてしまう。

岩下からすれば、"バックステップからシュートしようとしたため、重心が後ろにあり、モーションを止められなかった。だから、一回転する格好になった"という言い分があるかもしれない。とは言え、現象的には、懲戒罰を与えないわけにはいかない。

▼得点の機会阻止だったのか?
二枚目のレッドカードも同じく前半に起きた。20分、スルーパスで抜け出した呉屋大翔に対し、小谷祐喜が足にスライディングしてしまったということでファウルに。そして『得点の機会阻止』で退場となる。

まず、小谷のファウルかどうか。小谷も呉屋もボールにプレーできる位置にはいるため、おそらく小谷のチャレンジが足に影響したというジャッジだと思う。実際に遠目で見る限り、影響したかもしれないと感じるものであった。"不用意"というジャッジをミスとは断言できない。つまり、この判定への懐疑的な目の多くは、なぜ『得点の機会阻止』なのかではないだろうか。

『得点の機会阻止』は『反則とゴールとの距離』『ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性』『プレーの方向』『守備側競技者の位置と数』の状況全てが揃って初めて適用される。このシーンでいえば、『反則とゴールとの距離』は当てはまっている。問題は残りの三つ。『ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性』は、フィフティではあるが、接触がなければ呉屋はコントロール出来ていたと思う。『プレーの方向』も、斜めではあるが、ゴールは十分に狙える。ラストの『守備側競技者の位置と数』は、カバーリングにきているディフェンスがいるものの、ファウルとなった瞬間は、GKを残すのみ。ということで『得点の機会阻止』と見ることはできる。

このように『Laws of the game』を元に考察すると、決して審判団は不可思議な判定をした訳ではないことが分かる。もちろん、誰が見てもあきらかな判定だった訳ではないので、議論はできる。だからこそ、試合の印象論で審判団を批判するのではなく『Laws of the game』を元に批評することが、日本の審判団のレベルアップに繋がると思う


石井紘人 Hayato Ishii

ベストセラーとなった『足指をまげるだけで腰痛は治る!』(ぴあ)に続き、サッカーに特化し、『SOCCER KOZO』(ガイドワークス)編集部と作った『足ゆび力 つま先を使うだけで一生健康でいられる』が絶賛発売中。また、審判批評に特化したFootBall Referee Journalも運営。ご意見やご感想はツイッター:@FBRJ_JPまで。

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tk(IP:126.254.199.27)

C大阪のファールは確かにファールだと思うが、カードの色は難しいところ。レフリーの場所から見ればボールにいってる様にも見えると思う。
おそらくその前にレッドカードを出していなければイエローを出していたと思う。

2016年4月11日 23:43

nk(IP:126.117.98.15)

貴方の投稿を拝見するのは、初めです。その上で、、、
岩下選手の退場について、なぜ乱暴な行為なのですか? 著しく不正なファウルプレーも考えられると思いますけど。しかも競技規則(Laws of the game)によれば、乱暴な行為と考えるのは、(確かに議論すべき事案でしょうが)難しいと感じます。なぜならば、ここでは、乱暴な行為と著しく不正なファウルプレーの違いを論じていません。もちろん、両者には明確な違いがあることは、ご存知ですよね? この定義もせずに、指導者・審判員の両方とも資格のないサッカーファミリーの方々に議論していただくことなど、無意味だと思いませんか? 正直、競技規則に照らし合わせた検証としては、全く成立していないと感じます。

2016年4月12日 00:42

KP(IP:124.110.187.140)

どう見ても岩下選手のレッドカードを
小谷選手のファールで帳尻を合わせたとしか
思えない。ましてや小谷選手のスライディングは
本当にファールなのかどうかも微妙なところだと
僕は思いました。ファールだとしても
レッドカードはあり得ないです。

2016年4月12日 06:33

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