【Jリーグ】「多くの関係者がこのままではだめだという中で、私は危機感の共有に意味があったのではと思っています(村井チェアマン)」

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「多くの関係者がこのままではだめだという中で、私は危機感の共有に意味があったのではと思っています(村井チェアマン)」~11月の理事会後の記者会見より(4)~『Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~』

11月20日、JFAハウスにてJリーグの理事会が行われ、理事会後に村井チェマンによる記者会見が行われた。

数回に分けて、理事会後の会見の様子をお届けします。

(3)はこちら

~質疑応答~

○村井満Jリーグチェアマン

Q:外国籍選手枠の件ですが、いろいろな議論や意見が出ていて、今のままが良いとか、もっと数を増やすほうが良いなどの議論がある中で、今回J1が5名、J2・J3が4名という一つの結論が出ましたが、どう受け止めてどのように評価しているのでしょうか。

「まず具体的な施策ベースではなくて、Jリーグは今の延長線でよいか、クラブの経営者のみなさん。もしくはJFAで言うと技術委員会やクラブの契約担当者や強化担当者に投げかけました。世界のフットボールの育成や競い合いの激しさがどんどん増していく中で、Jリーグは今の延長線上で将来の発展がありますかという問いを、6月~7月に何度も投げかけました。
共通して、ほぼ全会一致してJリーグは変わらなくてはいけないという総意になりました。
例えば、(FIFAワールドカップでは)19歳のエムバペ選手が決勝の舞台であのような活躍をするとは、育成に関しては19歳をゴールしていることを、今回のワールドカップイヤーで見聞きする中で、非常に危機感を強めました。その延長線上で今回の具体的な施策に至るわけですが、様々な選択肢がありました。人数も幅もある議論でした。それから当初はJ1、J2、J3すべて一緒でというのが事務局案でしたが、J2とJ1では差があるという意見もありました。今回は決議が見送られて継続審議になりましたが、U-21(の選手の起用)についてもJ2やJ3もレギュレーションを設けたほうが良いのではという議論までありました。そういう意味では、多くの関係者がこのままではだめだという中で、私は危機感の共有に意味があったのではと思っています。
最終的にはこの案に着地しましたけれども、この案の内容を見ながらまた検討を重ねていく第1歩を踏み出せたことは非常に大きなことだったと思っています。(増えたのは)1名ではありましたが、今後に向けてアクションを起こした非常に大きな一歩だったのではと思っています。

Q:外国籍選手枠について。確認ですが、ベンチ入りは人数制限がありますが契約は何人でも可能ということですよね?例えばJ1からJ2に降格した時に、外国籍選手枠が減りますが(5⇒4)救済策はありますか?

「登録に関しては、今回は人数の上限を設けておりませんので、そのままの登録数で出場を4名にしていただければという考え方になります」

Q:昨晩、日産のゴーン会長が逮捕というニュースが入ってきました。Jリーグの今後に影響することなど、チェアマンのお考えをお聞かせください。

「私も報道で知る範囲です(笑)。それがもたらすインパクトまでは考えに及んでおりません。両クラブ(横浜FMと浦和)、特に日産というスポンサーは、Jリーグ開幕から25年支えてくれた企業です。ホームタウンとサポートされる企業、そして、ファン・サポーターと一緒に25年育ててきたクラブです。何か本件において影響があると考えておりませんし、逆に言えば、しっかりとクラブがいいクラブがあり続けることが、今大事なことだと考えております」
Q:ローカルな質問で恐縮です。先程「八戸に大暴れしてほしい」とお話いただきましたが、ステージが1つ上がることを考えると、今シーズンのようにはいかないと心配してもいます。それを踏まえ、あらためて期待の言葉をお願いします。

「最終節には4,000名を超える方々に観戦いただきました。私も新たなスタジアムの竣工時と、今回の事前リサーチの件で二度ほどお伺いしております。しっかりとした地域・行政・企業といったさまざまな関係者の皆様に支えられている基盤があります。昨年は競技順位で辛酸をなめる結果となりましたが、満を持して準備をしっかりと重ねてきたクラブですので、大いに期待をしております。
また、津波の被害にあったエリアにスタジアムを建設して、屋上が避難所になっています。地域の防災の拠点でもありますし、復興のシンボルでもあるクラブですので、その意味でも力強い活躍を期待しています。
実際に移動距離が長いと思いますし、経費の問題の側面から言うと、財政的にはまだまだかと思います。2億程度の収益規模でのスタートになりますので、まだまだ多くの人に支えていかなければいけない状況に変わりはありませんが、幹を太くするアプローチができるかどうか。今後に向けた課題になってくると思います。今私が見るところ非常に大きな可能性を持っているクラブだと思っています」

Q:ホームグロウンを含めた外国籍選手枠緩和ということでしたが、ホームグロウン制度は今後の第一歩とお話をされていましたが、外国籍選手枠の拡大とホームグロウン制度のあり方について、今後さらに変更していくような、数を変えていくようなお考えはありますか?

「外国籍選手枠に関しては、まず今回の内容でスタートし、今後経過を見守りながら議論をしていくことになると思います。今の時点で増やすことを決めているわけではございません。
一方で、ホームグロウン制度に関しては、実質的にクラブグロウンがスタートしますが将来的にはホームタウングロウンという考えが可能なのか検討を重ねていき、育成のステップを広げていこうと思っています。それからホームグロウンとは少し異なりますが、現在U-21や育成世代の出場枠はルヴァン杯で出場を義務付けていますが、J2・J3で広げていくことの是非については、来年度から議論していきたいと考えています」


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